お魚大好きミサゴさん。またの名をオスプレイ。軍用航空機との関係を暴露します!

チチクラゲ
押忍!日本野鳥の会で徳島県支部長を務めていた、チチクラゲと申します。

今回はミサゴの秘密を暴露しようと思います。

なぜ捕らえた魚の頭を前にして飛ぶのか?

軍用航空機オスプレイとの密接な関係?

名前の由来の新説?

などを述べていきますので良かったら読んでみて下さい。

ミサゴとは

ミサゴ・徳島県鳴門市孫崎
ミサゴ・徳島県鳴門市孫崎。撮影チチクラゲ。

ミサゴ(ミサゴ科)Pandion haliaetusは、全長雄54㎝、雌64㎝でトビより一回り小さい猛禽もうきん類です。

全国の湖沼、川、海岸などにすみ、ほとんど魚だけを餌としています。

北日本では夏鳥ですが、徳島県では周年見られます。

 

魚の頭が前方になるように持ち替える意味

ミサゴ♀(ボラをつかむ)・出島野鳥園
ミサゴ♀(ボラを運ぶ)・出島野鳥園。撮影チチクラゲ

 

ミサゴの主食は魚です。

水上を飛びながら獲物の魚を見つけると、空中でホバリングしながら狙いを定めます。

そして、水中に足からダイビングして魚を捕らえます。

さらに、飛行中に足でつかんだ魚の頭が前方になるように持ち替えます。これは空気抵抗を少なくするためです。

ミサゴ(コノシロを運ぶ)・鳴門市大津町矢倉
ミサゴ(コノシロを運ぶ)・鳴門市大津町矢倉 。撮影チチクラゲ
ミサゴ♀(ボラをつかむ)とそれを追う♂・出島野鳥園
ミサゴ♀(ボラを運ぶ)とそれを追う♂・出島野鳥園。撮影チチクラゲ
ミサゴ(大きなボラを運ぶ)・吉野川河口
ミサゴ(大きなボラを運ぶ)・吉野川河口。撮影チチクラゲ

 

軍用航空機オスプレイ(V-22)との関係

ミサゴ幼(ボラを狙う)徳島県川内町
ミサゴ(幼)ボラを狙う。徳島県川内町。撮影チチクラゲ

 

ミサゴは英語名をOsprey=「オスプレイ」と言います。

最近、日本の自衛隊にも導入された有名な軍用航空機の名前と同じです。

軍用航空機オスプレイ(V-22)のホバリング
軍用航空機オスプレイ(V-22)のホバリング。無料素材より引用。

 

オスプレイはヘリコプターと通常の飛行機を組み合わせたような機能を持ち、滑走路なしで離着陸でき、空中の一点でホバリングして留まることもできます。

以前紹介したノスリなどもホバリングをすることが出来ますが、狩りの際には木に止まってから飛び掛かることが多いです。

一方のミサゴは、獲物が魚であることもあり、常に水面の上を飛行、ホバリングしながら獲物を狙います。

芦田川ミサゴ ホバリング

動画:ミサゴのホバリング→垂直的に落下して獲物を捕らえる。

 

つまり軍用航空機オスプレイは、垂直離着陸やホバリングができるなど、ミサゴの飛行習性の特徴とよく似ていることから、オスプレイ(=ミサゴ)の名で呼ばれているのです。

MV-22 オスプレイ ホバリング状態から方向転換し水平飛行へ

 

【オスプレイとは】

アメリカ合衆国のベル・ヘリコプター社とボーイング・バートル(現ボーイング・ロータークラフト・システムズ)社が共同で開発した航空機(垂直離着陸機)である。

ティルトローター機であり、ヘリコプターと同様に垂直離着陸能力を持ちながら、それを上回る高い航続性や速度能力を有する。

2000年代よりアメリカ海兵隊を始めとして海軍や空軍へも配備が始まっており、2013年からはアメリカ合衆国大統領随行要員の搭乗機としても運用されている。

アメリカ海兵隊においては、中型輸送機として、CH-46の後継機材として導入された。その能力は、速度約2倍、航続距離約5.6倍、行動半径4倍、輸送兵員数2倍、飛行高度約3.5倍、物資積載量約3倍となっている。

アメリカ軍以外では、陸上自衛隊が2020年より部隊配備を開始している

Wikipediaより引用。https://ja.wikipedia.org/wiki/V-22_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)#%E6%80%A7%E8%83%BD

 

ミサゴの名前の由来

ミサゴ・吉野川河口
ミサゴ・吉野川河口。撮影チチクラゲ

 

ミサゴは奈良時代から「みさご」の名で知られていました(注1)

「みさご」の語源について、貝原益軒(1630~1714)はその著『日本釈名(にほんしゃくみょう)』(注2)で「水さぐるなり」としています。

今日の文献でもほとんどがこの説を採用しています。

 

チチクラゲの新説!ミサゴの名前の由来

チチクラゲ
しかし私はこの説に納得できかねます。

ミサゴは水面近くにいる魚を発見すると空中で停空飛翔(ホバリング)しつつ狙いを定めます。

そして一気に急降下し、足から先にダイビングして魚をつかみ取ります。

この動作は瞬間的であり、とても「水をさぐっている」様には見えません。

 

ある時、鳴門市出身の鳥友が鳴門ではミサゴのことを「びしゃご」と呼ぶのだと教えてくれました。

チチクラゲ
その時私は、なるほどこれこそミサゴの語源に違いないと思いました。

即ち「ミサゴ」の語源はこの鳥が水に飛び込む時の「ビシャッ」という水音と、その後に指小辞ししょうじの「ゴ」を付けたことに由来すると考えています。

私はミサゴのダイビングを観る度に、今もその水音に注意を傾けています。

ただ、残念なことに「ザボッ」とか、「ズボッ」と聞えることも多いように思います。

そうであってもミサゴの名の由来が水音に由来することには違いが無いと考えています。

「ザボゴ」や「ズボゴ」と呼ぶよりは「ビシャゴ」の響きの方がはるかに良い様に思われます。

 

(注1) 菅原 浩・柿澤亮三 (1993) 『図説日本鳥名由来辞典』(柏書房)

(注2)日本釈名 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクションhttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2605377

ダイビング後に飛び立つミサゴ。吉野川河口。
ダイビング後に飛び立つミサゴ 2011年12月5日 徳島市金沢・吉野川河口。撮影チチクラゲ

 

まとめ

ミサゴ・(正面)・鳴門市孫崎
ミサゴ・(正面)・鳴門市孫崎。撮影チチクラゲ。

 

ミサゴについてのまとめです。

  1. 空気抵抗を少なくするために、捕らえた魚の頭部が前になるように持ち替える。
  2. 軍用航空機(V-22)の性能とミサゴ(オスプレイ)の性能が似ていたため、V-22はオスプレイと呼ばれている。
  3. 名前の由来の定説:「水さぐるなり」から来ている。
  4. チチクラゲが唱える名前の新説:水に飛び込む時の「ビシャッ」という水音から来ている。

 

次回はサシバです。

チチクラゲ
お楽しみに!押忍!