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今回は、ゴイサギです。
水風呂に入る姿や、夜空の星のような模様がキュートな鳥です。
面白い名前の由来や、チチクラゲが唱える新説もありますので、良かったら読んでみて下さい。
ゴイサギとは
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ゴイサギ(サギ科)Nycticorax nycticoraxは全長58cmで、カラスよりやや大きな鳥です。
本州中部以南では留鳥ですが、東北地方以北では主に夏鳥です。
全国の池、沼、河川、海岸などで普通に見ることができます。
ゴイサギの水風呂

ゴイサギはよく水風呂に入ります。
ハス田や、水を張った水田などで、しゃがんで下半身を水に入れたままで、気持ちよさそうに動かずにじっとしているゴイサギを時々見かけます。
この光景は気温の高い夏季によく観かけることから、人間のように水風呂に入って涼んでいるとしか思えません。
このように、水に入ってじっと動かない鳥はゴイサギ以外に見たことはありません。
光のシラサギ、闇のゴイサギ
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ゴイサギはシラサギ類と共に、竹林や雑木林でコロニーと呼ばれる集団繁殖地を作り子育てします。
シラサギ類は昼行性ですが、ゴイサギは主に夜行性です。(ただし、日中もよく活動します)
そこで、夕方になると、シラサギ類が帰ってくるのとは逆に、ゴイサギはエサを求めて飛び立ちます。
そして、しばらくすると親鳥が巣に戻ってヒナにエサを与えます。
このため、サギコロニー周辺は昼夜を問わずにぎやかです。民家がサギコロニーに近いと、サギの騒音問題が生じることがよくあります。
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ホシゴイ
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ゴイサギは幼い時、すなわち幼鳥の時には「ホシゴイ」と呼ばれます。
これは、体全体に白っぽい斑点が散在するので、これらを夜の星に見たてたものです。
成鳥の羽衣とは色や模様があまりにも異なるので、バードウォッチングのビギナーはこれを別種かと見まごうことがよくあります。

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ゴイサギの名前の由来
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ゴイサギは「五位鷺」と書きます。
その名の由来は平家物語・巻第五の話に基づくというのが通説です。
醍醐天皇が神泉苑 に 行幸 された時、池の水際に居たサギを捕まえるよう家来に命じました。
家来が近づくと逃げようとしましたが「宣旨 ぞ」、即ち天皇の命令であるぞというと、おとなしく捕まりました。
天皇はこのサギが神妙であるとして、五位の位を授けました。
以後このサギが五位鷺と呼ばれるようになったという説です。
なるほどこの説は面白いのですが、その鳥が今日のゴイサギであったかどうかは、疑わしいところです。
チチクラゲの新説!ゴイサギの名前の由来
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ゴイサギは主に夜行性です。日が暮れると集団ねぐらの林を飛び立ち、小群でそれぞれの餌場へ向かいます。
この時「グァッ、グァッ」と一声ずつ区切って鳴きながら飛んでゆきます。
この鳴き声はまた「ゴイッ、ゴイッ」とも聞こえます。
ここから「ゴイッと鳴くサギ」という意味でゴイサギと呼ばれるようになったと考えられます。
まとめ
ゴイサギのまとめです。
- 全長58cmで、カラスよりやや大きな鳥。全国の池、沼、河川、海岸などで普通に見られる。
- よく水風呂に入る。
- 主に夜行性である。昼行性のシラサギと共にコロニーを形成し、昼夜問わず賑やかなため、騒音問題が発生する。
- 幼鳥の時には体全体に白っぽい斑点が散在し、これを夜の星に見たてて「ホシゴイ」と呼ばれる。
- 名前の由来:天皇の命令に、おとなしく従ったので、五位の位を授かったことから。
- チチクラゲが唱える名前の新説:「ゴイッと鳴くサギ」という意味でゴイサギ。
次回はホオジロハクセキレイです。
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