ミッドジャーニー(Midjourney)に先日リリースされた新しいアップスケーラーについて解説していきます。
新しいアップスケーラーについて
先日のアップデートにより、ミッドジャーニー(Midjourney)に新しいアップスケーラーがリリースされました。
グリッド画像をアップスケール(Uボタン)すると、「Upscale(2x)」と「Upscale(4x)」というDiscordボタンが出現します。
(古いジョブでも/show jobidで復活させると、新しいアップスケーラーを使用できます)
それぞれ、解像度を約2倍、4倍にしてくれます。
現時点(2023年11月19日)では、relaxモードで新しいアップスケーラーを使用することが可能です。
しかし、relaxモードで「Upscale(4x)」をすると、かなり待たされます(体感で12分程度)。
そのため、新しいアップスケーラーを使用するにはfastモードが実用的なのかもしれません。
※新しいアップスケーラーを使用すると、高解像度になる他に、ほんの少しだけですがオリジナル画像と違う絵になります。
以下ではfastモードを使用しての待ち時間等について記載しています。
fastモードで「Upscale(2x)」すると、約0.03時間(約108秒)前後のGPU時間が消費されました。
fastモードで「Upscale(4x)」すると、約0.09時間(約324秒)前後のGPU時間が消費されました。
(公式からは「4xアップスケーラーは2xアップスケーラーよりGPU使用時間が約3倍多くかかります」とアナウンスされています)
また、「Upscale(4x)」はWebP形式で出力されます。他の場合はPNG形式です。
以上の結果から、relaxモードよりも速いですが、爆速というわけではなく、やはり使いづらさも感じます(当然高速GPU時間も消費します)。
ZoomOut機能に対応
この新しいアップスケーラーは、ZoomOut機能(アウトペインティング)に対応しています。
ZoomOutを行うと、画像の枠外をAIが描き足してくれます。
しかし、元の画像が縮小されて画質が粗くなります。
それの対策として、4xアップスケール等を行うことで画質をある程度保つことが可能となります。
※Pan機能については新しいアップスケーラーは対応していませんのでご注意ください。
画像では、オリジナル画像に「ZoomOut 2x」を2回行っています。
登場する人物・馬を拡大表示してみます。
オリジナル画像は潰れてしまっています。
一方で、4xアップスケールした方は、なんとか画質が保たれています。
ZoomOut機能を使用すると、画質の面で使いづらさもあったのですが、4xアップスケールが登場したことにより、少し使いやすくなった印象です。