
Midjourney(ミッドジャーニー)のWebアプリについての解説です。
Webアプリのことは前々から気になってはいたのですが、イマイチ使う気がしませんでした。
今回、全ての機能を使ってみると、案外良いところもあって上手く使えば効率が上がると思いました。
以下ではMidjourney(ミッドジャーニー)のWebアプリについて述べていきます。
※無課金の方は機能が制限されますのでご注意ください(最後の見出し「無課金の場合」だけお読み頂ければと思います)。
Webアプリへログインする
Webアプリへログインするために、
https://www.midjourney.com/home/
をクリックします。
このような画面が表示されます。
ここで、
「Join the beta」と「Sign In」の2つが表示されていますが、右の「Sign In」をクリックします。
ログイン画面が出ますので、
既存のアカウントでログイン、もしくは新規アカウントを登録してからログインしましょう。
すると、このような注意書きが出ますので、了承できるのであれば、「認証」を押しましょう。
これで、https://www.midjourney.com/app/ に飛ぶことが出来ます。
HOME について
https://www.midjourney.com/app/ に飛ぶと、そこがMidjourney(ミッドジャーニー)のWebアプリの Home 画面です。
ナビゲーションバーも「HOME」が選択されています。
ここには、自身が作成してきた画像がズラーっと並んでいます。
これがいわゆる「ギャラリー」です。
ギャラリーの画像をクリックすると、拡大します。
右下にはメニューが表示されています。
- 「…」マークから、「Copy command」でコマンド全てをコピーしたり、「Copy job ID」でJob ID をコピーしたり、「Save image」で保存することも出来ます。
- フロッピーディスクマーク(保存マーク?)を押すと、すぐにダウンロードを行うことができます。
- ブックマークアイコンを押すと、お気に入りになります。ナビゲーションバーの「Explore→Community Feed→Bookmarks」 に追加されます。
- リアクションボタンを押すことも出来ます。
「…」マークから、「Open in discord」をクリックすると、ジョブに直接飛ぶことができ、作業を開始することも出来ます。
並び替えと絞り込み
新しい順、古い順で並べ替える
人気順、新しい順、古い順などの並べ替えが出来ます。
画像サイズで絞る
画面右上の「All Grids Upscales」を押すと、
画像タイプで絞り込みが出来ます。
- All:グリッド画像、アップスケール画像問わず、すべての画像を並べます。
- Upscale:アップスケールした後の画像のみを並べます。
- Grids:アップスケールする前の2×2、もしくは2×1の画像のみを並べます。
リアクションボタンを抽出
絵文字マークをクリックすると、過去にリアクションボタンを押した画像が表示されます。
「目がハートマークの顔」でリアクションをしたことがある画像のみを表示したい場合は、右端の絵文字を選ぶとその画像だけが選出されます。
期間を指定
右端にある変なマークは、期間を指定できます。
それをクリックすると、このように年月日を入れる欄が表示されます。
そこに記入した日付よりも以前に生成した画像が抽出されます。
他者視点で閲覧する
画面右上の「…」をクリックすると、「View as visitor」というのが表示されます。
「View as visitor」をクリックすると、自身のギャラリーに訪れた他人の視点で閲覧することが出来ます。
自身のギャラリーが他者からどういう風に見られているの気になる人は、一度クリックして確認してみましょう。
アーカイブ表示
画面右上の Archive をクリックすると、
日付ごとに区切って、生成した画像を並べてくれます。
これをアーカイブ表示と言いますが、「安全にデータを保存すること」という意味のアーカイブではありません。ただ日付ごとに整理してくれているだけです。
ギャラリーから画像を消す方法
ステルスモードで作成した画像以外はここで公開されています。
他人に見られたくない場合は、元画像のジョブを リアクションボタン → 「❌」で消去しましょう。
そうすることで、ギャラリーからも消去されます。
画像をまとめて保存する方法
大量に画像を作成した場合、保存していくのに時間がかかると思います。
しかし、以下の方法を使うと一括で画像を保存することが可能です。
画面右上のさらに右端のマウスカーソルのマークをクリックします。
すると、画面下に Open Downloader というものが立ち上がります。
この状態で、保存したい画像をクリックしていきます。
選択した画像には緑の枠線と、☑️マークがつきます。
選び終えたら、右下の「Open Downloader」をクリックします。
このような画面になりますので、「Download All」を選びましょう。
これでダウンロード完了です。
ZIPを解凍すると、中にフォルダとファイルが保存されています。
かなり素早く大量の画像を保存できるためオススメです。
Explore について
ナビゲーションバーの上から2番目は Explore(探検という意味)です。
Exploreは実質「Community Feed」を閲覧する場所です。
Community Feedは、公開されている他人の人気画像などが並べられています。
並べ替えや絞り込みなどについては、HOME での扱いとほぼ同じですのでそちらをご参照ください。
最大の利点
Community Feed の最大の利点は、美しく人気のある画像のコマンドをコピーできることでしょう。
一体どんなコマンドを駆使して、このような高品質な絵を作っているのか?それがある程度判明します。
それをマネすることにより、Midjourney(ミッドジャーニー)での画像生成のコツがわかってくると思います。
試しに適当な画像を選んで、コマンドをコピーしてみましょう。
この作品にしましょう。
「…」から Copy→ Full Command を選択します。
これで、クリップボードにコマンドがコピーされています。
早速ディスコードのメッセージ欄に貼り付けて見ました。
生成コマンド「interior an old greenhouse overgrown with orchids, gothic architecture, , dramatic lighting, dark fantasy, detailed render, moody, small details, 3d render, 8k --ar 9:16 --test --creative」
プロンプトやパラメーターがわかりますね。
あまり見慣れないプロンプトも入っていて興味深いです。
(しかし、prefer option set で独自のパラメーターを作っている人の場合は、コマンドをコピーしても一部反映されないと思いますので注意が必要です)
画像生成してみたところ、ちょっと似ているものが出来上がりました。
挫けず何度も画像を再生成していくうちにより似たものができます。うまくいけば、もっと良いものが生まれる可能性も十分あります。
ただし、Job ID は他人のものは使用できません(IDだけをコピーすることは可能)ので、ジョブ自体をコピーして、自身のチャンネルに持ってくることなどは不可能です。がんばって再生成を繰り返しましょう。
Community Feedでも複数同時ダウンロード可能
HOMEの見出しでもお伝えしましたが、右上のマウスカーソルボタンから、複数の画像を選択して同時にダウンロードすることが可能です。
珠玉の名作をいくらでもダウンロードできますので、お得な機能です。
リアクションボタン について
良いと思った画像にはリアクションボタンで目がハートのものを付けてあげましょう。
自分の作品にもつけて構いません。
そうすることで、ランキングに登録され、評価される数が多ければ賞品をもらうことができます。
Ranking について
ナビゲーションバーの上から3つ目は Rankingです。
これは自分の画像や他人の画像にリアクションで評価を付けたり、ランキングに入っている画像を眺めたりする場所になります。
自身の画像をランク付けする
Your images の下の日付を押すと、自身が作成した画像が出てきます。
画像1枚に対して下部にリアクションボタンが4つ付いています。評価を4段階で下しましょう。
評価を下すと、次の画像に進むことが出来ます。評価をするのが嫌であれば、右上にあるReturnを押して戻りましょう。
他人の画像をランク付けする
画面右側には All images のタイトルがあり、その下に4つの項目があります。
一番上の、Rate random images from the last week は先週の画像をランダムに評価する場所です。
基本的には、さきほどの自身の画像を評価するシステムと同じです。先週作成した画像がランダムで選ばれて、それを評価していきます。
次の Rate the best images from the last week では先週の人気のあった画像に対して評価を与えます。
先週の人気作ということで、クオリティは高いです。
3つ目の Rate random images from all time ではすべての期間からランダムで選ばれた画像に対して評価を与えます。
全期間の画像からランダムで選ばれます。玉石混淆ですが、なんらかのインスピレーションを得られるかもしれません。
こうして全世界の人々が評価を与えることによって、Midjourney(ミッドジャーニー)Version 3 からは画像の精度が高まったようです。
最後の Feed: best of the week では今週のベスト画像を閲覧することができます。
これはつまり、上のほうで紹介しました「Community Feed」と同じものになります。そちらをご参照ください。
manage sub について
ナビゲーションバーの下段の最上位にあるのが「Manage Sub」です。
「Manage Sub」は「Manage Subscription」のことです。
/subscribeのコマンドで管理できることを、ここからも出来ます。
詳しくは下の記事の/subscribe の使い方をご覧ください。
Help & FAQ について
Help & FAQは、ミッドジャーニー(Midjourney)公式が記した説明書のようなものです。
このような画面から各項目をクリックすると、ユーザーズガイドにジャンプできます。
公式が書いているだけあって信頼できます。
About & Careers について
「About & Careers」=「会社概要と採用情報」という意味です。
クリックすると、黒い画面に会社概要やスタッフ情報が記載されています。
日本語訳をしてみましょう。
私たちは、デザイン、人的インフラ、AI に焦点を当てた小規模な自己資金によるチームです。11 名の常勤スタッフと素晴らしいアドバイザーが揃っています。エグゼクティブ
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デビッド・ホルツ
前職: Leap Motion の創設者、NASA の研究者、Max Planckアドバイザー
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ジム・ケラー
Apple、AMD、Tesla、Intel のリード シリコン、共著者 X86-64、CTO Tenstorrentナット・フリードマン
CEO Github、GNOME Foundation 会長フィリップ・ローズデール
Second Life の創設者、CTO RealNetworksビル・ワーナー
Avid Technology の創設者、ノンリニア ビデオ編集の発明者研究と工学
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ダニエル、マックス、ジャック、トーマス、レッド、サム、ナディール、セバスチャン。法務と財務
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マックス・シルズ(法律顧問)、ナディア・アリ。
Midjourney(ミッドジャーニー)のスタッフはたった11名とのことです。
一番偉い人はデビッド・ホルツ氏。
他にもすごい肩書きの人もいますね。
少数精鋭で躍進してほしいものです。
採用情報についても書かれています。
和訳してみます。
私たちは小規模で自己資金を持つ完全分散型のチームで、積極的に採用活動を行っています。
人間の心と精神を増幅させることに焦点を当てたヒューマニズムのインフラストラクチャをスケールアップし、探求し、構築することを手伝ってみませんか?
もし、あなたが貢献できると確信しているにもかかわらず、適切なポジションが見つからない場合は、私たちにメールを送ってください。
あなたからのご連絡をお待ちしています。
Settings について
最後は、Settings です。
これは、ギャラリーなどを閲覧する際の画像サイズやレイアウトを調整する場所です。
Settingsをクリックすると、右側にレイアウトサイズが4種類表示されます。
色々さわってみて、自分好みのレイアウトにしてみましょう。
無課金の場合
有料プランに加入していない方は、Midjourney(ミッドジャーニー)のWebアプリの機能が制限されます。
ナビゲーションバーについても、Explore、Rankingが排除されており、代わりにCommunity Showcaseが表示されています。
Community Showcaseは、他人が作った人気の画像が並んでいます。
しかし、画像の詳細(コマンドやジョブIDなど)は見ることが出来ず、画像をアップで閲覧することもできません。ダウンロードも出来ません。有料プランではそのすべての機能が備わっています。
HOMEでの自身の画像については、有料プランと変わらず画像の詳細を表示できますが、複数を選択してからのダウンロードは出来なくなっています(個別にひとつひとつダウンロードすることは可能)。
リアクションボタンもない
基本的にはWeb appでは、無課金者にはリアクションボタンが表示されないようです(HOMEにて、自身が作成した画像にはリアクションボタンを押せます)。
有料プランの人々には、他人の画像にリアクションボタンで評価をしてもらって、フィードバックを行うことで画像生成精度を高めています。
以上、Midjourney(ミッドジャーニー)のWebアプリについての解説でした。
まとめて保存機能や、コマンドコピー機能、辞書機能など、意外に使える物もあったと個人的には思いました。