【RIZIN40】完全解説 ホベルト・サトシ・ソウザ vs AJ・マッキー ベラトール対抗戦

2022年12月31。RIZIN40にて、ベラトール対抗戦が行われます。

今大会最大の注目カードである「ホベルト・サトシ・ソウザ vs AJ・マッキー」。

世界トップクラスの実力があるとされる両者が、日本で激突します。

 

RIZINでは無敵の強さを誇る、現RIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ選手と、世界最強の呼び声も高い元ベラトールフェザー級王者のAJ・マッキー選手。

世界最高の名勝負になる予感すらあるこの一戦を解説していきます。

 

 

 

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ホベルト・サトシ・ソウザ vs AJ・マッキー

2022年12月31の大晦日。RIZIN40にて「ホベルト・サトシ・ソウザ vs AJ・マッキー」が行われます。

オッズは以下のようになっています。

BET CHANNEL ではホベルト・サトシ・ソウザ選手(1.91)、AJ・マッキー選手(1.84)となっており、両者ほぼ互角となっています(12月10日時点)。

まだ12月10日なので、ベット金額が少ない状態です。今後大きく変動すると予想されます。

オッズが気になる方はBET CHANNEL を随時チェックしておきましょう。

 

ホベルト・サトシ・ソウザ選手について

ホベルト・サトシ・ソウザ選手についての解説です。

“シン柔術マジシャン”
身長:180cm (リーチ185cm)
年齢:33
MMA戦績:14勝1敗4KO 10一本
<タイトル>
初代REALスーパーライト級王座
初代RIZINライト級王座

勝利した試合は全てKOか一本勝ちをしています。

15戦してフィニッシュ率100%というのはかなり珍しいと思います。

それだけ実力が高い選手と言えます。

2019年にジョニー・ケースに敗北していますが、2022年にリベンジを果たし、一本勝ちをしています。ジョニー・ケースの一敗以外はすべてフィニッシュ勝利しているという、もはや伝説的な選手です。

しかもその1敗はアイポークによる反則技を受けてのものでした。

 

世界最高のサブミッション

【蛇】なにこの技?強すぎるサトシソウザ1人だけufcレベル【切り抜きrizin】

長らく格闘技を見てきている私ですが、ホベルト・サトシ・ソウザ選手のサブミッションは他の誰よりもキレがあるように感じます。

おそらくUFCトップファイターでもホベルト・サトシ・ソウザ選手よりもサブミッションが上手い選手はいないと思います。

アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラもそうでしたが、寝技のアイデアが豊富で見ていて楽しくなる選手というのは数少ないです。その中でもより実践的で極め切る力がある選手がホベルト・サトシ・ソウザ選手と言えるでしょう。

 

ホベルト・サトシ・ソウザ選手は絞め技か、肘関節で極めることが多いです。

クレベル・コイケ選手同様に、足関節での一本は過去にありません。

足関節も下手では無いはずですが、足関節で極める場面があるとさらにカッコいいですね。

 

打撃は上手くは無いが…

ホベルト・サトシ・ソウザ選手は典型的なグラップラータイプです。

打撃は上手くはありません。右フックを打つ時は顔が前に突っ込んでしまい、危険な打ち方をしています。

Full Fight | ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 矢地祐介 2 / Roberto Satoshi Souza vs. Yusuke Yachi 2 - RIZIN.33

ただし、上の動画の矢地祐介選手との試合で見せた、右フックからそのままタックルに行く連係は強力です。

タックル単発だけですと、潰されたり膝をもらったりすることが多いのですが、打撃を混ぜるとタックルが成功しやすくなります。それをワンツーパンチの要領で、パンチ→タックルと高速で行っています。タイミングが合えばまず間違いなくテイクダウンが取れそうな技です。

 

ただし、今回の相手は最強の戦士とも言われるAJ・マッキー選手です。打撃ではパトリシオ・ピットブル・フレイレ選手よりも強い可能性があります。そんな強敵の前でパンチを打つのはかなりのリスクがあると言えるでしょう。

 

ムサエフを倒して実績十分

Full Fight | トフィック・ムサエフ vs. ホベルト・サトシ・ソウザ / Tofiq Musayev vs. Roberto Satoshi Souza - RIZIN.28

上の動画はトフィック・ムサエフ戦です。

トフィック・ムサエフ選手は、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2019を優勝している実力者でした。

そんなトフィック・ムサエフ選手に、いきなりタックルを仕掛け潰されますが、すぐにスタンド状態になり右フックからのタックルでスクランブル状態に入ります。

スクランブルになると滅法強いのがホベルト・サトシ・ソウザ選手とクレベル・コイケ選手のボンサイ柔術家。

飛びついてからの三角絞めにより72秒で一本勝ちをしています。

その後ムサエフは、現ベラトールライト級3位まで上り詰めており、それに圧勝したホベルト・サトシ・ソウザ選手の株も上がっていきました。

 

弱点

Full Fight | ジョニー・ケース vs. ホベルト・サトシ・ソウザ / Johnny Case vs. Roberto Satoshi Souza - RIZIN.19

上の動画は2019年のジョニー・ケース戦での敗北です。

ジョニー・ケース選手はUFCで6戦4勝の強豪でした。

一度は三角絞めのチャンスが訪れますが、上手くエスケープされます。

まずかったのが、距離がある位置からのタックルです。そのタックルにアイポーク(目に指を入れる反則技)を受けて戦意喪失。敗北しました。

アイポークは反則技なので、無効試合でも良いと思うのですが、すぐさまアイポークを指摘できなかったホベルト・サトシ・ソウザ選手の手落ちということでしょうか。厳しい判定になりました。

 

そして、私が弱点だと思うのは、痛みの耐性の低さです。

アイポークを受けると絶望的に痛いのは百も承知です。涙が流れて目が開かなくなり、試合どころではなくなるのが一般人です。しかし、一部の格闘家はアイポークを受けながらも戦い続けることが出来ました。

 

有名なのが中井祐樹氏のバーリトゥードJAPAN(VTJ)の大会でしょう。

Giant slayer!!! Yuki Nakai - 3 fights in 1 night!! (Gets blinded for life) (Vale Tudo Japan)

上の動画は中井祐樹氏やヒクソン・グレイシーが出場したバーリトゥードJAPAN(VTJ)の様子です。

ワンデイトーナメントで、優勝するには同日中に3連勝しなければなりません。

 

初戦。中井祐樹選手は、喧嘩屋として恐れられていたジェラルド・ゴルドーに執拗なアイポークを受けて、試合中に失明しています。それでもヒールホールドでジェラルド・ゴルドー選手に勝利。

そしてそのままクレイグ・ピットマン選手と戦います。2R 7分30秒、打撃を顔面に受けながらも腕ひしぎ十字固めで勝利。

最後はヒクソン・グレイシー選手と戦い、1R 6分22秒にスリーパーホールドで破れました。

しかし、失明をしながらも戦い続ける姿は、今も伝説として語り継がれています。

その詳細は以下の書籍にて熱く描かれています。

 

また、ホベルト・サトシ・ソウザ選手にアイポークをしたジョニー・ケース選手もアイポークの被害者のひとりでした。

UFC188にて、フランシスコ・トレビノ選手にアイポークを受けて1Rに悶絶。しかし、片目しか見えない状態のまま3Rを戦い抜き判定勝利をしています。

 

このように、痛みに対して強い選手もいますが、ホベルト・サトシ・ソウザ選手はどちらかというと痛みに弱いと感じます。

AJ・マッキー選手からの強烈な打撃で戦意を削られてしまわないか、という不安があります。

 

クレベル・コイケを子供扱いする強さ

ボンサイ柔術の指導者であるホベルト・サトシ・ソウザ選手。

弟子にはクレベル・コイケ選手がいます。

ご存知のようにクレベル・コイケ選手は現RIZINフェザー級王者。寝技では右に出るものがおらず、RIZINではすべて一本勝ちをおさめている国内最強の男です。

そのクレベル・コイケ選手をホベルト・サトシ・ソウザ選手はまるで子供扱いするかのようにボコボコにしてしまうようです。

クレベルの遥か上をいく男、サトシ・ソウザ

上の動画は、クレベル・コイケ選手がホベルト・サトシ・ソウザ選手との練習を思い出して、嘆いている様子です。

以下で要約します。

クレベル・コイケ選手「サトシ先生との練習は簡単じゃ無い。いつも私は泣いている。火曜日にサトシ先生と練習して、水曜日は体がめちゃくちゃ痛い。また木曜日ボコボコにされて、また土曜日ボコボコにされる。」

クレベル・コイケ選手「頑張ってもサトシ先生には何もできない。いつもボコボコにされる」

クレベル・コイケ選手「次の練習は頑張って極められないようにするけど、1分でやられてタップしてしまう」

クレベル・コイケ選手「サトシ先生は天才なだけではなく、練習もめちゃくちゃやってる」

 

ということで、鬼神と恐れられるクレベル・コイケ選手をたった1分でタップさせるグラップリング技術を、ホベルト・サトシ・ソウザ選手は持っているようです。

 

AJ・マッキー選手について

AJ・マッキー選手(本名アントニオ・デ・カルロ・マッキー・ジュニア)についての解説です。

“世界最高峰”
身長:178cm (リーチ187cm)
年齢:27
戦績:19勝1敗6KO 7一本
<タイトル>
第9代Bellator世界フェザー級王座
Bellatorフェザー級ワールドグランプリ優勝
AJ・マッキー選手はベラトールで20戦しており、19勝1敗という驚異的な勝率を残しています。
ベラトール18連勝は最多連勝記録です。
19戦目でパトリシオ・ピットブル・フレイレ選手に敗れて、フェザー級王座陥落。その後はライト級に階級を上げて、1勝0敗の戦績です。

万能の天才

A.J. McKee's TOP 10 Fight Finishes | Bellator MMA

AJ・マッキー選手はオールラウンダーの選手です。オールラウンダーと聞くと器用貧乏なイメージもありますが、AJ・マッキー選手の場合は各ステータスがトップクラスに高い万能の天才と言えます。

立ってよし、組んでよし、寝てよしの3拍子揃っています。

スピード、パワー、スタミナ。当て感、スクランブルの対処、体格。全てにおいて完璧に近い選手です。

 

それは戦績からも窺い知れます。

19勝のうち、6勝がKO勝利。左フックが得意ですが、右膝蹴りや左ハイキックでもKOしています。多彩な攻撃で的を絞らせません。

そして7つの一本勝ちがあります。リアネイキドチョーク、ギロチンチョークといった基本的な絞め技から、ネッククランクや腕ひしぎ三角固め、そしてアナコンダチョークというマニアックなサブミッションも極めています。

長い手足を活かしたサブミッションは脅威で、ホベルト・サトシ・ソウザ選手が極められる可能性も十分にあります。

また、判定勝ちが6回あります。その全てが3-0です。長い時間の戦いにおいても集中力を維持しています。一方でホベルト・サトシ・ソウザ選手は判定勝ちがなく、ほぼ全て1Rで決着しています。2Rまでいった試合は15試合中2試合だけです。スタミナがどれだけ持つのか、ホベルト・サトシ・ソウザ選手は未知数といえます。

 

AJ・マッキー選手はパトリシオ・ピットブル・フレイレ選手に1勝1敗の成績ですが、初戦はハイキックでダウンを奪ってからのギロチンチョークで一本勝ちをおさめています。

そして、パトリシオ・ピットブル・フレイレ選手との2試合目は、判定までもつれ込んでいます。0-3で敗戦しましたが、格闘技ファンの間でも判定が別れる試合内容で、AJ・マッキー選手が勝っていたと評する人も少なくはありません。

判定で負けはしましたが、フェザー級世界最強の選手との評価は未だに根強くあります。

 

フェザー級→ライト級の悪影響?

AJ・マッキー選手は確かにフェザー級最強の選手なのかもしれません。

しかし、現在AJ・マッキー選手はライト級に階級を上げています。

 

ライト級に上げた初戦。対戦相手はスパイク・カーライル選手。

スパイク・カーライル選手はRIZINで武田光司選手と戦っており、惜しくも武田光司選手は敗れています。

そのスパイク・カーライル選手とAJ・マッキー選手はベラトールライト級で戦い、判定までもつれこんでいます。

AJ・マッキー選手が3-0の判定勝ちで、試合内容も終始押してはいましたが、格下と思われたスパイク・カーライル選手をフィニッシュ出来なかったことはひとつの不安要素と言えます。

 

ライト級ではパワーが不足している可能性もあり、AJ・マッキー選手はライト級のトップ戦線で苦戦する可能性が出てきました。階級を変えると結果が出なくなる選手がいますが、AJ・マッキー選手もその例に当てはまってしまうのかもしれません。

 

優しい男

AJ・マッキー選手は試合中も紳士的です。

KO勝利をした後も、相手がタップした後も、必要以上に攻撃を加えません。

 

普通は相手が失神した後もレフェリーが止めに入るまで顔面を殴り続けるファイターが多いです。しかし、AJ・マッキー選手は自ら判断して攻撃の手を止めます。

アドレナリンが他の選手よりもで出づらいのか、天性の優しさを持っているのか謎ですが、見ていて気持ちの良い選手です。

 

パトリシオ・ピットブル・フレイレ選手との大一番でも、ハイキックを当てた後パンチラッシュを仕掛けます。そこでパトリシオ・ピットブル・フレイレはダウン。この時まだパトリシオ・ピットブル・フレイレ選手は気絶をしてなかったのですが、そこでもAJ・マッキー選手は攻撃の手を止めて思わずバンザイをしてしまいます。

すぐにパトリシオ・ピットブル・フレイレ選手が起き上がってきたため、AJ・マッキー選手は慌てて攻撃を続けてギロチンチョークで勝利をおさめました。

このように、どんなに大事な試合でも無抵抗な相手には攻撃を加えないようにインプットされているAJ・マッキー選手は応援したくなります。

 

勝敗予想は…

RIZIN40「ホベルト・サトシ・ソウザ vs AJ・マッキー」の最高のカード。

RIZIN 8年間の歴史で一番良いカードかもしれません。

私の勝利者予想はホベルト・サトシ・ソウザ選手です。

 

AJ・マッキー選手はライト級での能力がイマイチはっきりしません。ライト級転向後のスパイク・カーライル戦で大きなインパクトを放つことはできませんでした。

一方でホベルト・サトシ・ソウザ選手は長年ライト級で戦ってきており、トフィック・ムサエフ選手にも圧勝している実績があります(この時、トフィック・ムサエフ選手はナゴルノ・カラバフ紛争に兵士として参加しており、その復帰戦でした。しかも2週間のコロナ隔離期間があり、コンディションが万全ではなかった可能性もあります)。

現在ベラトールライト級3位のトフィック・ムサエフ選手とAJ・マッキー選手が戦えば、良い勝負になると思います。もしくはAJ・マッキー選手が不利と予想する格闘技ファンもいます。

そういったライト級での実績からもホベルト・サトシ・ソウザ選手が有利かと思います。

 

また、寝技に関してはホベルト・サトシ・ソウザ選手に一日の長があります。ケージよりも狭いリングなので、打撃をもらう可能性も高いですが、スクランブルになる可能性も高いです。

スクランブルになれば、ホベルト・サトシ・ソウザ選手が極めきる確率が高いと思います。

 

不安なのは、ホベルト・サトシ・ソウザ選手の単発でのタックルです。打撃からの連係のタックルであれば良いのですが、中距離から単発でタックルをすることがあります。しかもスピードが遅いタックルです。

このタックルに膝を合わせられると、痛みに弱いホベルト・サトシ・ソウザ選手の戦意が挫かれないだろうかと心配しています。

 

また、AJ・マッキー選手も寝技の達人なので、ホベルト・サトシ・ソウザ選手が最後まで極めきれない可能性があります。3Rフルに戦ったことのないホベルト・サトシ・ソウザ選手にとって、長期戦は不利にはたらくと予想されます。後半、集中力が切れてきたところで倒されてしまう可能性もあります。

 

しかし、総合的に見てホベルト・サトシ・ソウザ選手が少しだけ有利だと予想します。

大晦日最後の試合になると思います。素晴らしい戦いを期待しています。

 

勝敗予想ができましたら、ベットしてさらに楽しみましょう。

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。