ブレイキングダウン6にて、啓之輔選手が飯田将成選手を下し、啓之輔選手が実質的にブレイキングダウン最強の男となりました。
啓之輔選手は独特のオーラを放ち、核心をつく発言でカリスマとして君臨していますが、実は敗戦も多く経験しています。
啓之輔選手はプロアマ合わせて28勝14敗。他に地下格闘技の試合を合わせるとさらに多くの勝利と敗戦を重ねていると思います。
今回ご紹介するのは、啓之輔選手の敗戦の映像です。
2019年8月、地下格闘技「Number1」にて行われた「啓之輔選手 vs 大島渓太郎選手」の試合で、啓之輔選手がまさかの14秒KO負け。
しかも失神させられてしまいます。動画はこちら。
以下で詳しく解説していきます。
終始劣勢だった啓之輔
この試合の勝者は大島渓太郎選手です。
大島渓太郎選手は啓之輔選手と同様にアウトサイダーで活躍していた選手でした。
試合展開としては、開始のゴングが鳴り、両者グローブを合わせます。
すぐに大島渓太郎選手が飛び込みながら右左右とパンチを出し、啓之輔選手をロープ際に追い詰めます。そこで、渾身の左ストレートがヒットし、啓之輔選手の上半身がロープからはみ出ます。
さらにラッシュが続き、パンチや膝蹴りなどの攻撃がヒット。
啓之輔選手も反撃をしますが、力弱く効果的ではありませんでした。すでに意識が朦朧としていたのかもしれません。
チョーパンで失神
開始から優勢に進めていた大島渓太郎選手。
首相撲からチョーパン(頭突き)を啓之輔選手の頭部に当てて啓之輔選手はダウン。失神します。
パウンドで追撃を続けたところで、レフェリーが試合を止めました。
大島渓太郎選手の圧勝でした。
チョーパンありルールについて
この大会はチョーパンが許されており、より実戦的なルールが採用されています。
首相撲や、ガードポジションでの攻防などでもチョーパンは有効であり、よりスリリングな展開になりやすいです。
ただし、選手の消耗も激しく、怪我が絶えません。
前田日明氏もかつては自団体で頭突きありのルールを採用していましたが、あまりに痛くて危険なため、首から下への頭突きのみに変更となりました。
前田日明氏が恐れるほどの威力がある頭部へのチョーパンですから、啓之輔選手が失神するのも頷けます。
大島渓太郎「ばーか」
啓之輔選手に勝利し、リング上でマイクパフォーマンスを行った大島渓太郎選手。
「啓之輔選手とやると決まって、周りから色々言われてプレッシャーだったんですけど、啓之輔選手だったからこそ今回本当に過去最高の自分だなっていうくらい作れたと思うんで、ありがとうございました」
と、ミスターアウトサイダーの啓之輔選手が相手だったからこそ、過去最高に強い自分になれたと語っています。
さらに続けます。
「あの…、ひとつだけ」
「ほとんどの人がオレ負けるって思ってたと思うんすけど、そういう人たち…」
「ばーか」
と発言しています。
啓之輔「ばーか」
これと同じような発言を、3年後のブレイキングダウン6にて啓之輔選手がしています。
ブレイキングダウン6のメインカードだった「飯田将成 vs 啓之輔」。
この試合は飯田将成選手が圧倒的にオッズが低く、有利と見られていました。
その試合で勝利した啓之輔選手は「飯田が勝つと思ってた奴…ばーーーーーかーーー」と発言。
これの元ネタが自分自身の敗戦だったと思うと、かなりユーモアのある心が広い選手だと感じます。
数々の敗戦や失神KO負けを喫してもなお格闘技をやり続けて、ついには国内最高規模の知名度を誇る格闘技大会ブレイキングダウンのトップに上り詰めた啓之輔選手。
これからの活躍や言動がとても楽しみです。
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