2022年12月19日に飯田将成選手と朝倉未来選手のコラボ動画がアップロードされました。
その動画内で、両者がスパーリングをする映像が流れます。
他にも飯田将成選手がキック対策を習い、ブレイキングダウンルールに適応していく様が見られ、朝倉未来選手から「ほぼ弱点が無くなった」と太鼓判を押されていました。
以下で解説していきます。
飯田将成の怪我の状態
飯田将成選手は以前より拳や手首の痛みを訴えていました。
来年2月に試合を控える中で、怪我の状態はどうなっているのでしょうか?
朝倉未来選手が、飯田将成選手の怪我の状態を質問すると、
飯田将成選手「右の拳と、左の手首が痛いです」と発言。
両手ともに痛みがあるため、満足のいく練習はいまだに出来ていないようです。
バンテージではなく軍手を使用
飯田将成選手はバンテージを使用せずに、軍手で代用しているとのことです。
それを聞いた朝倉未来選手は「試合の時はバンテージをちゃんと巻いたほうがいい」と助言。
朝倉未来選手自身も拳をよく痛めており、バンテージの重要性を把握しているそうです。
飯田将成 vs 朝倉未来
飯田将成選手と朝倉未来選手のスパーリングが実現しました。
マススパー(打撃などの威力を抑えて軽く行うスパーリング)で、2分間実施。
意外にキックが上手い
飯田将成選手はキックボクシングのアマチュア大会で優勝をしていますが、元々はボクシングの選手だったこともあり、キックは不得意だと思っていました。
しかし、意外にキックも上手かったです。
空手の二段蹴りのような、あるいはナイマン蹴りのような足技を綺麗に出していました。体幹がブレずに素早くキックが出せており、パンチと組み合わせると相手にとっては脅威となりそうです。
啓之輔選手との試合では、パンチのみで戦うと決めており、勝利した際には「ボクシング最高」という旨の発言をする予定だったとのことです。啓之輔選手に敗北してそれは叶いませんでしたが、あの試合でもキックを織り交ぜて戦えばパンチももっと活きていたのではないかと思えるほどに、キックが上手いです。
また、キックに関してはYouTubeを見て習得しているため、本格的に教わればさらに鋭くなりそうです。
速いハンドスピード
飯田将成選手はボクサー出身だけあって、ハンドスピードはかなり速いです。
左右の連打も的確に素早く打ち込めています。
朝倉未来選手もメイウェザー戦のために短期間ですがボクシングの練習をしていましたが、やはりボクシング技術だけならば飯田将成選手に一日の長があると思えました。
スパーリング後、朝倉未来選手は「上手い上手い上手いです」と飯田将成選手の技術を褒めています。
対する飯田将成選手は「やりにくかったです。ストレートとかジャブがノーモーションなので、見えづらくて避けられなかったです」と朝倉未来選手のパンチがかわせなかったと語っています。
飯田将成の弱点
実際に飯田将成選手と手合わせした朝倉未来選手が、飯田将成選手の弱点を分析していました。
要約すると、
- 左のミドルやハイキックに対して右ストレートを合わせる癖がある。
- 左のローキックに対しては右ストレートは有効だが、ミドル以上の左キックに右ストレートは危険。
ということでした。
実際に啓之輔選手との試合では、右ストレートで体が伸び切った際にテンカオをもらってKO負けを喫しており、右ストレートとキックの相性はよくないのかもしれません。
キックには左フックを合わせる
朝倉未来選手は、相手のキックに対しては斜めに踏み込んで左フックをするように指導していました。
テンカオに対しては、左前腕で防御をしながら同時に右ストレートで対処する方法も教えています。その際にはフェイントを入れて、相手がテンカオを狙ってきていると分かれば、前腕の防御を入れながら右ストレートを打ち込むという作戦を指導。
また、朝倉未来選手は「基本的に左フックに変えるだけで弱点がかなり直りますよ」「キックに対しては右ストレートで合わせるのではなくて、左フックで合わせる練習をすれば良い」と発言。
にっけん君戦や、啓之輔選手戦でもキックに右ストレートを合わせる姿が印象的ですが、それを左フックに変えるとさらに強くなると分析していました。
フェイントがもっと有効
朝倉未来選手は、ブレイキングダウンルールでのキックに関しては、ローやミドルよりも「膝」が有効であることを説きます。
飯田将成選手には、ガードを固めながらのテンカオのやり方や、テンカオのフェイントからのパンチ連打について指導していました。
ただし、飯田将成選手は膝を出す必要はなく、フェイントをもっと練習したら効果的と分析。
圧力をかけながらフェイントを繰り返して、相手が攻撃をしかけてくればカウンターを合わせ、フェイントをかけても反応しない相手ならば、そのまま攻撃を仕掛けると良いと指導。
弱点がほぼ無くなった
以上の指導により、朝倉未来選手は飯田将成選手の弱点がほぼほぼ無くなったとして、「今後、より強い飯田さんが見れるんじゃないかなと」と締めくくっていました。
飯田将成選手も技術に関しては朝倉未来選手に積極的に多くの質問をしており、有名になった今も勝利への意欲が減退していないことがわかります。
朝倉未来選手や小比類巻貴之選手等にキック対策を教わった飯田将成選手。次回のブレイキングダウンで再び衝撃的なKO勝利が期待されます。