ミッドジャーニー(Midjourney)とChatGPTを使用して、名画風のイラストを作成したいと思います。
作成方法も詳細に解説していますので、ご興味のある方はご覧ください。
ChatGPTでタイトルを決める
まずは絵画のタイトルを決めます。
タイトルを決めるにはChatGPT4を利用します。
しかし、現在ChatGPT4は有料(毎月20ドル)です。
多少精度は落ちますが、無料でChatGPT3.5を使用できますので、そちらを使用しても大丈夫だと思います。
もしくは、Bing AIを使用することをオススメします。
Bing AIは無料にも関わらず、GPT4で動作するため、精度が高いと思います。
10個のタイトルを考えてもらう
ChatGPT4にて、「名画っぽいタイトルを10個考えてください。盗作にならないように、あなたオリジナルのタイトルでお願いします。」と入力します。
「もちろんです。以下に10個の名画風タイトルを提案します:
- "夜明けの薔薇"("Roses at Dawn")
- "静寂の楽団"("Orchestra of Silence")
- "月光の舞踏会"("Moonlit Ball")
- "夢追人の肖像"("Portrait of a Dream Chaser")
- "破滅の前奏曲"("Prelude to Ruin")
- "無垢なる革命"("Innocent Revolution")
- "秘密の果実"("Fruit of Secrets")
- "永遠の旅路"("Eternal Journey")
- "終焉の庭園"("Garden of Demise")
- "時間の彼方へ"("Beyond the Time")
以上のように、ChatGPTが10個のタイトルを考えてくれました。
【無垢なる革命】
この中からひとつ選びます。
今回は6番の「無垢なる革命」を採用しました。
「盗作にならないように」と指示していますが、念の為検索してみたところ、ヒットしませんでしたのでオリジナルだと思います。
こちらのサイトでさらに詳しく検査可能です→剽窃チェッカー https://plagiarism.strud.net/
ChatGPTで絵画の背景・ストーリーを作る
絵画は作者の感情や様々な想い、生い立ちや環境等の影響を受けて作成されます。
特に名画となると、それを作成した時代背景や、作者の思想も色濃く作品に反映されているものです。
よって、今回作る絵画についても、モチーフとなる根拠を示しておかなければいけません。
これについても、ChatGPTに考えてもらいましょう。
ChatGPTに絵画の詳細を考えてもらう
上記のように、ChatGPTに入力しました。
もちろんです。この絵画、「無垢なる革命」についての背景やストーリーを考えてみましょう。
タイトル: 無垢なる革命
作者: ロベルト・マルチネス
制作年: 1989年
ロベルト・マルチネスは、1980年代の社会政治的な緊張状態を背景に、芸術を通じて自身の理念を表現するスペインの芸術家でした。彼は、それまでの政府の汚職や不正を糾弾し、一方で、より公正で平等な社会を求める声が高まっていた時期に生きていました。
この絵画、"無垢なる革命"は、そのような時代の象徴ともいえます。この作品は、真実と公正を求める一般市民の熱望を描き出すとともに、彼らが直面していた困難をも反映しています。
絵画の中央には、一人の少年が描かれています。彼の顔は無垢で、未だ汚れを知らないような表情をしていますが、その目は強い決意と希望に満ちています。彼は片手に小さな旗を掲げ、これは彼自身が理想とする新しい世界を象徴しています。
背景には、灰色と黒の色調で描かれた荒廃した都市の風景が広がっています。しかし、その中には彩色された部分も存在し、それは絵画全体に希望の光を投げかけています。
また、絵画の一部には、古い新聞の切り抜きや写真がコラージュされています。これらは、過去の政治的な出来事を示し、視覚的な歴史的な背景を提供しています。
"無垢なる革命"は、変革と希望、そして挑戦と困難を描き出した作品です。それは無垢な心が抱く理想を追求し続けることの重要性を訴え、観る者に考えを問いかけます。
この作品は、視覚芸術を通じて社会変革を訴える芸術家たちの一部となり、後年の芸術界に大きな影響を与えました。そのため、"無垢なる革命"は、革新的で象徴的な作品として広く認識されています。
詳しく書いてくれました。
作者やその時代背景、絵画の構図なども述べられています。
これを利用して、絵画を作成していきます。
※作者の「ロベルト・マルチネス」という画家は実在していません。
ChatGPTプラグイン「Photorealistic」を使う(使わなくても良いです)
ChatGPTの有料会員(月額20ドル)に加入している場合、ChatGPTのプラグインを使用することが出来ます。
ミッドジャーニー(Midjourney)のプロンプトを作ってくれるプラグインもありまして、そのひとつが「Photorealistic」です。
「Photorealistic」の使い方については下の記事をご覧ください。
「Photorealistic」を使用して、「無垢なる革命」の説明文を入れましょう。
以下の文章を元にミッドジャーニー(Midjourney)のプロンプトを作成してください。英語で書いてください。
絵画の中央には、一人の少年が描かれています。彼の顔は無垢で、未だ汚れを知らないような表情をしていますが、その目は強い決意と希望に満ちています。彼は片手に小さな旗を掲げ、これは彼自身が理想とする新しい世界を象徴しています。
背景には、灰色と黒の色調で描かれた荒廃した都市の風景が広がっています。しかし、その中には彩色された部分も存在し、それは絵画全体に希望の光を投げかけています。
また、絵画の一部には、古い新聞の切り抜きや写真がコラージュされています。これらは、過去の政治的な出来事を示し、視覚的な歴史的な背景を提供しています。
上記のようにChatGPTに入力します。
この文章は、ChatGPTに考えてもらった文章の一部を抜粋しています。
上図のようにChatGPTが説明文を元にプロンプトを書き出してくます。
これをコピーして、ミッドジャーニー(Midjourney)にペーストしましょう。
※「--v 5.1」となっていますので、現在の最新Versionである「--v 5.2」に書き換えます。また、アスペクト比も「--ar 16:9」となっていますが、今回は「--ar 3:4」で作成します。
※「Photorealistic」を使用しなくても、DeepLに翻訳してもらえばプロンプトとしてそのまま利用できます。
ミッドジャーニー(Midjourney)で描き出す
ミッドジャーニー(Midjourney)のメッセージ欄に、さきほどChatGPTでコピーした以下のプロンプトを入力します。
出来た画像がこちらになります。
名画っぽい雰囲気はありますが、元々の説明文にある「また、絵画の一部には、古い新聞の切り抜きや写真がコラージュされています。」という部分が反映されていません。
/shorten コマンドでプロンプトを解析
/shorten コマンドを使用することで、単語の影響力を解析することが出来ます。
「また、絵画の一部には、古い新聞の切り抜きや写真がコラージュされています。」に該当する「Additionally, parts of the painting incorporate collages of old newspaper clippings and photographs.」の各単語はすべて「0.00」の影響力となっています。
つまり、「また、絵画の一部には、古い新聞の切り抜きや写真がコラージュされています。」の部分のプロンプトは画像に全く影響を与えていませんでした。
長文の場合は、後方にある単語は影響を与えづらくなるからです。
よって、順番を入れ替えたり、プロンプトを省略・整理する必要があります。
DeepL翻訳などを使用してプロンプトを整理
/shortenの解析結果などを元に、プロンプトを修正します。
DeepL翻訳を利用して、必要な語句を入力していきます。
- 絵画の一部には、古い新聞の切り抜きや写真がコラージュされています。
- ひとりの少年
- 中央
- 強い決意と希望に満ちた目
- 片手に小さな旗
- 荒廃した都市だが、彩色された部分もある
以上の6点を順番に翻訳してもらいます。
出来たプロンプトが以下になります。
これを使用して、ミッドジャーニー(Midjourney)に絵画を作ってもらいます。
A collage of old newspaper clippings and photographs, one boy, center, strong determination and hopeful eyes, a small flag in one hand, a devastated city, some parts painted. --ar 3:4 --v 5.2 --no logo,text,stamp,sign
出来た画像がこちらになります。
少し心に響く絵画になったような気もします。
【AI美術館】エントリーナンバー1「無垢なる革命」
以下では、今回の作業で作られた「無垢なる革命」の絵画数点を、説明文と共にご紹介して終わりにさせていただきます。
タイトル: 無垢なる革命
作者: ロベルト・マルチネス
制作年: 1989年
ロベルト・マルチネスは、1980年代の社会政治的な緊張状態を背景に、芸術を通じて自身の理念を表現するスペインの芸術家でした。
彼は、それまでの政府の汚職や不正を糾弾し、一方で、より公正で平等な社会を求める声が高まっていた時期に生きていました。
この絵画、"無垢なる革命"は、そのような時代の象徴ともいえます。
この作品は、真実と公正を求める一般市民の熱望を描き出すとともに、彼らが直面していた困難をも反映しています。
絵画の中央には、一人の少年が描かれています。
彼の顔は無垢で、未だ汚れを知らないような表情をしていますが、その目は強い決意と希望に満ちています。
彼は片手に小さな旗を掲げ、これは彼自身が理想とする新しい世界を象徴しています。
背景には、灰色と黒の色調で描かれた荒廃した都市の風景が広がっています。
しかし、その中には彩色された部分も存在し、それは絵画全体に希望の光を投げかけています。
また、絵画の一部には、古い新聞の切り抜きや写真がコラージュされています。
これらは、過去の政治的な出来事を示し、視覚的な歴史的な背景を提供しています。
"無垢なる革命"は、変革と希望、そして挑戦と困難を描き出した作品です。
それは無垢な心が抱く理想を追求し続けることの重要性を訴え、観る者に考えを問いかけます。
この作品は、視覚芸術を通じて社会変革を訴える芸術家たちの一部となり、後年の芸術界に大きな影響を与えました。
そのため、"無垢なる革命"は、革新的で象徴的な作品として広く認識されています。
※以上の説明文・画像は全てAI(ChatGPTおよびミッドジャーニー)で作成されています。
「無垢なる革命」をNFTでご購入頂くことも可能です。