2021年7月24日(土)、徳島県徳島市吉野本町の萬福寺で、2回目の俳句に挑戦してきたよ!
1か月ぶりに俳句の会に参加して、奮闘してきたので良かったら見てください!
萬福寺
13時15分、萬福寺の境内にやってきた。
おごそかな美しいお寺。
萬福寺での参加は初めてなので、初対面の方々がたくさんおられた。
小心者の私としては、緊張する。
俳句に誘ってくれたYさんの案内で、初めて萬福寺の中に入った。
広い和室に、私たちは1番乗りだった。
ご住職(福島せいぎ先生)と奥様も参加し、総勢19名の俳句会となった。
ハハクラゲの5句
今日は、あらかじめ用意してきた5句を提出。
- 「何願う 木蓮の花の 傍らで」
これは、寺へスケッチに行った時、参拝者がお祈りしていた傍らの木蓮が印象的だったので読んでみた一句。 - 「イーゼルの 向こうでカワセミ ホバリング」
スケッチしていたら、美しいカワセミが魚を狙って、まるでヘリコプターのようにとどまっていた姿を詠んだ一句。 - 「青芝を 愛でる余裕なき 百ヤード」
ゴルフが下手にとっては、グリーンまでの100ヤードが苦手なので、美しい芝や景色を眺める余裕がないという句。 - 「汗ばみて 迫力の渦 踏んでみる」
渦の道のガラス張りは、なんだか怖くて冷や汗をかいた記憶がある一句。 - 「紫陽花に 風車十五基 雲を衝く」
大川原高原でスケッチをしていた時、大きな風車が雲を衝かんとする風景を詠んだ一句。
書き写しマシーンハハクラゲ
このように、19名みんなが5句ずつ提出した。作者の名前は記入しない。
それらが書かれた俳句をみんなで回し読みしていき、その中で良いと思った俳句を各々が5つ選ぶことになる。
勉強のために全部書き写そうと考えていた私は、手が忙しくて5句選ぶのも、ほとんどフィーリングで選ぶしかなかった。
しかも、選んだ5句についての理由も必要だった。さらにその中から特選句を1句選ばなければならない。
そう深く理解しているわけではないので、手と頭をフル回転させた1時間だった。
珠玉の人気作たち
それで、今日の一番人気は
「犬の舌 地べたに垂れる 大暑かな」
という一句だった。
犬を観察して、こんなにすんなり暑さを表現できるのか、すごい!
他にも人気だった句を挙げて見よう。
- 「完熟の マンゴウ包う 桐の箱」
- 「字余りの 句の悩ましく 氷菓食ぶ」
- 「木陰借り 工事職人 三尺寝」
- 「地響きの ごと熊蝉の 鳴き合へり」
- 「駅弁や 旅の終りの パセリかな」
- 「観戦の 少女まぶかに 夏帽子」
どれも素晴らしい句だ。
(祝)ハハクラゲも選ばれる
私は5句のうち、1句が選ばれた。
「紫陽花や 風車十五基 雲を衝く」
だった。
元々は「紫陽花に」と書いていたが、先生に「紫陽花や」に添削して頂いた。
このあたりが、まだ初心者。「や」「てにをは」などの使い方が分からない。
そして、1句選ばれた記念に、本を頂くことが出来た。
新刊である。
本には先生の句が巻頭に載っている。
その本を読んで、これからも益々、俳句作りに勤しみたいと固く決意した次第。
改めて、福島せいぎ先生のご紹介!
昭和13年徳島県徳島市生まれ。昭和38年「風」入会。沢木欣一に師事。昭和50年「なると」創刊に同人として参加。平成元年「なると」主宰・なると俳句会代表。句集に、『台湾優遊』(第一回台湾俳句文学賞受賞)『遊戯』(第七回文學の森賞優良賞受賞)ほか。著書に、『古玩愛贋』(第三十五回とくしま出版文化賞特別賞受賞)ほか。現在、真言宗万福寺名誉住職。「万象」同人。徳島新聞徳島俳壇選者。俳人協会会員。俳文学会会員。国際俳句交流協会会員。
福島せいぎ先生の教え
先生は講評される時、
「わかりやすく訴えるものがあるのが一番」
と仰る。
今回の会員の作品に
「鮎釣りの 早き流れに 長き竿」
という句があった。
「長き竿」と持ってきたことで、川の深さがわかると評された。
なるほど、勉強になる。
色んなものを素直に見る目。
果たして養えるだろうか⁉
素敵な風景を見る目が、これから変わるような気がして、スケッチの楽しみがまた増えた。
俳号を改める
ところで私の俳号は?
飛鳥と書いて、「ヒチョウ」にしようと思ったが、Tさんのアドバイスもあり、「アスカ」と名乗ることにした。