2021年10月28日(木)、俳句の会に久しぶりに行ってきましたの!
とっても刺激的で楽しい俳句会だったので、良かったら見てください!
アサギマダラで一句
コロナ禍で8月、9月の例会が中止になったので、開催されたのは3か月ぶりとなった。
夏の俳句を何句か用意していたけれど、もう季節は秋になってしまった。
2か月休むと、初心者にとっては再びイチからの出発でさっぱり言葉が浮かんでこないのである。
歳時記をめくり、秋の季語をさがすがなかなかピンと来ない。
そんな時、スケッチ会の案内者から連絡があった。次回のスケッチ会の場所である岩脇公園に、アサギマダラが飛来するかもとのこと。
アサギマダラという蝶はフジバカマという植物に好んで寄ってくる。
この蝶にすごく興味があった。
なんと、あのか細い体で海を渡るのである。すごい体力、すごい勇気、すごいチャレンジ…!
その光景をどうしても俳句にしたくなった。
「海渡る」 「アサギマダラ」 「果てしなき旅」をキーワードとして色々考えてみた。
「海神」と書いて「わだつみ」という言葉がある。海神には大海原という意味もあるらしい。
大海原を渡るアサギマダラの果てしなき旅を思い描き、
「海神に アサギマダラの はてしなき」
この句に決めた。
銀杏で一句
もう一句は、先日5番札所地蔵寺へ行った時、たくさんの銀杏が落ちていたのを思い出す。
「銀杏の実 拾う背中で 経を聞く」
と詠んでみた。
ちなみに
銀杏は季語ではない。
でも銀杏は秋の季語だという。俳句の季語も難しいものである。
のちにこの句は、
「銀杏の実 拾う後で 経を聞く」
と俳句会にて、せいぎ先生に添削して頂いた。
福島せいぎ先生のご講評
「海神に アサギマダラの はてしなき」
は、せいぎ先生に褒めて頂いたような気がする。
「気がする」、というのも、参加者の方のすごい俳句に酔いしれて、書き写したり、どなたの作か?とか考えたりしていたら、緊張して講評をつい聞き逃してしまったのだ。
ただ、せいぎ先生が「海神とは、沖縄の言葉でウンジャミと呼び、アサギマダラは海を越えて本土へやってくる、その果てしなき旅が上手く表現されている」と仰ったような気がした。
自信がなかった俳句作りに、また意欲が湧いてきたのは確かである。
せいぎ先生の奥様の手作りのおにぎりを頂いて、これが本当に美味しくて、もうひとつの楽しみにもなっている…。感謝しかないです。
2時間の楽しい時間があっという間に過ぎていった。
諸先輩方の名作
本日の参加者の心に残った俳句を紹介させて頂きます。
早く皆さまのように上手く作れることを願いつつ。
- 茶の花の こぼるるごとく 逝きし人 (恵美子)
- 野外展 ふいと参加や 石蕗の花 (いさお)
- 茜さす 海峡染まる 朝の秋 (早苗)
- 掌の はちきれそうな 熟柿吸う (修一)
- 橋多き 街を小舟で 巡る秋 (よう子)
俳号を記させて頂きました。