今回はChatGPTで面白いストーリーを作る方法について解説します。
面白いストーリーにはある法則がありまして、その法則のひとつを「SAVE THE CATの法則」と言います。
その法則などをChatGPTのプロンプトに組み込んで、自動的に面白いストーリーを作成してみたいと思います。
「SAVE THE CATの法則」について
ハリウッドの脚本家、故ブレイク・スナイダー氏が名付けた法則に「SAVE THE CATの法則」というものがあります。
直訳すると「猫を救え、の法則」となります。
意味としては、
つまり、弱い者の窮地を危機一髪のところで救うエピソードがあると、主人公の「いい人」感は際立つことになり、読者が応援したいキャラクターになります。
このように、たったひとつのエピソードを挟むことで、主人公に感情移入できるようになるという脚本術のひとつです。
他にもブレイク・スナイダー氏は、視聴者を惹きつけるための、様々な脚本術を書き残しています。
そのひとつが、以下で説明する「ビートシート」です。
ビートシートについて
ブレイク・スナイダー氏は、「ビートシート」というものを提唱し、物語を15のビート(見せ場)に分解しました。
- オープニングイメージ(1%)
- テーマの提示(5%)
- セットアップ(1~9%)
- きっかけ(11%)
- 悩みのとき(11~14%)
- 第一ターニングポイント(23%)
- サブプロット(27%)
- お楽しみ(27%~50%)
- ミッド・ポイント(50%)
- 迫り来る悪い奴ら(50%~68%)
- すべてを失って(68%)
- 心の暗闇(68%~77%)
- 第二ターニングポイント(77%)
- フィナーレ(77%~100%)
- ファイナルイメージ(100%)
上記のように、映画全体を細かく15個のビート(見せ場)で区切って分析しています。
右の()内の%は物語の進捗度を表しています。
例えば「ミッド・ポイント(50%)」と書かれていますが、それは「ミッド・ポイント」というシーンが、物語のちょうど半分(50%)のところから始まると言うことです。
120分の映画であれば60分になったときにミッド・ポイントが始まります。
他のパーセントについてもすべて、物語全体の時間と進行度に対応しています。
ビートシートの15項目は物語にとって必要不可欠な盛り上がる要素です。
これらをすべてChatGPTのプロンプトに組み込んで、ストーリーを作ってもらうことにします。
「SAVE THE CATの法則」や「ビートシート」に関しての詳しい解説は以下をご覧ください。
ChatGPTでタイトルを決める
それでは早速始めていきましょう。
今回はChatGPT4を使用したいと思います。
しかし、ChatGPT4は有料(月額20ドル)のため、使えない方も多いと思います。
そのため、今回はBing AIを使用します。
Bing AIもChatGPT4を搭載しており、最近は使い勝手も非常に良くなってきました。
待機リストに登録しなくてもすぐに使用できるようにもなっています。
私の感想ですが、元のChatGPT4よりも、Bing AIのチャットbotのほうがストーリー作りには有効な気がします(要検証)。
Bing AIはこちら→https://www.microsoft.com/ja-jp/edge?form=MA13FJ
※Bing AIで解説しますが、元のChatGPT4でも同様に作成可能です。
タイトルを決める
Bing AIにて、まずは「より創造的に」を選びましょう。
ストーリーを作るなどの、独創性が必要なものに関しては「より創造的に」のほうが良いと思います。
次に、物語のタイトルを決めてもらいます。
タイトルを決めるプロンプト
2つの単語を使用して、小説のタイトルを以下のルールに従って考えてください。
※ルール
・思いもよらない2つの単語を組み合わせてください。
・しかも、それはストーリーを象徴しているタイトルにしてください。
・10個候補を考えてください。
上記のように書き込みます。
見る人の興味を惹きやすいルールを設定しています。
小説と書きましたが、小説でなくとも、漫画のストーリーや映画の脚本など何の原作でもかまいません。
そうすると、すぐにBing AIが10個のタイトル候補を提示してくれました。
この中で面白そうと思ったものを選びます。
今回は「花と悪魔」に決めました。
ログラインを決める
タイトルの次はログラインを決めましょう。
ログラインというのは、物語をひとことで表したものです。
ログラインに魅力がなければ、完成した物語も面白くないといわれています。
ですので、ログラインはしっかりと決めておきます。
ログラインを決めるプロンプト
「花と悪魔」というタイトルの小説のログラインを以下のルールに従って作ってください。
※ルール
・予想を裏切る展開
・インパクトのある主人公が登場
・登場人物は本能的な欲求に突き動かされている
・5つ候補を考えてください。
上記のようにログラインを作成するためのプロンプトを送りました。
「予想を裏切る展開」「インパクトのある主人公が登場」「登場人物は本当的な欲求に突き動かされている」という要素が入っていることが、魅力的なログラインのコツです。
上のように、Bing AIから返答がありました。
上から2番目の「花と悪魔の花嫁」が面白そうですので、それをログラインとして採用します。
タイトルに余分なひとことが追加されてしまっていますので、タイトルは従来通り「花と悪魔」のままとします。
ストーリーを作ってもらう
タイトルとログラインが決定しましたので、あとはストーリーを作ってもらうだけです。
以下のプロンプトを使います。
ストーリーを作るプロンプト
「花と悪魔」というタイトル。
ログラインは「花の国の王女が、悪魔の国の王子と政略結婚することになるファンタジー小説。しかし、王子は王女に優しく接し、王女は次第に心を開いていく。」
という小説を「「SAVE THE CATの法則」を用いてストーリーを書いてください。
以下は「SAVE THE CATの法則」の内容。
オープニングイメージ(1%)
・主人公の未熟な部分を説明(主人公はそれに気づいていなくても良い)
・場所や時代が分かる事柄を書く
テーマの提示(5%)
・シンプルで普遍的なテーマを提示する。
・そのテーマを否定する事柄や人物も提示する。
セットアップ(1~9%)
・作中に登場する人物の情報がここまでに全て示される。
・時代や場所についても全て示される。
きっかけ(11%)
・今まで歩んできた人生がひっくり返るような衝撃「事件」が発生する。
・主人公の人生が一変する。
・セントラルクエスチョンが提示される。
悩みのとき(11~14%)
・「事件」を解決できるかどうか、悩む主人公。
・激しく葛藤する。
・悩みながらも、自ら奮起して新しい一歩を踏み出す決心をする
第一ターニングポイント(23%)
・変わってしまった人生を取り戻すために、もしくは、新たな人生を作るために、主人公が勇気を出して一歩踏み入れる。
サブプロット(27%)
・メインプロットから少し逸脱する。
・ラブストーリーなどが描かれる。
お楽しみ(27%~50%)
・主人公がすることは、何もかもが上手く行く。
・悪役・ライバルを凌駕するような能力を手に入れたような演出がなされる。
・アクションやお色気、お笑い、ド派手な演出が行われることがある。
ミッド・ポイント(50%)
・主人公が最悪の事態に陥るきっかけが始まる。
迫り来る悪い奴ら(50%~68%)
・悪い事柄が、そのスケールを最大限にアップして、しかも他の悪い事柄すべてと重複して、まとめて主人公に襲い掛かる。
・「最強の敵」に対して、主人公は逃げることが出来ない。助けを求めることもできない。主人公は敵に囲まれ孤立している状況。
すべてを失って(68%)
・最強の敵の全貌が分かり、主人公との力の差が歴然であることが証明される。
・仲間たちにも完全に見放される。
・主人公は絶望し、死を意識する。
心の暗闇(68%~77%)
・「心の暗闇」では、絶望を体験した主人公が、冷静さを取り戻し、仲間の大切さを改めて思い出すまでが描かれる。
第二ターニングポイント(77%)
・メインプロットとサブプロットが合流して、主人公に解決のヒントを与える。
フィナーレ(77%~100%)
・主人公はすべてにおいて勝利する。
・主人公の力でセントラルクエスチョンを解決する。
・テーマが正しかったことが証明される。
ファイナルイメージ(100%)
・オープニングイメージと対照的になる。
・主人公の成長した姿が絵が描かれる。
Bing AI が作ったストーリー
以下がBing AIからの返信です。
Bing AIが作ったストーリー
「花と悪魔」というタイトルの小説を「SAVE THE CATの法則」に沿ってストーリーを書いてみました。以下はその内容です。
オープニングイメージ(1%)
・花の国の王女リリアは、美しく優しいが、世間知らずで甘えん坊な性格。
・花の国は平和で豊かな国だが、隣国の悪魔の国とは長年にわたって戦争状態にある。
・リリアは父王から、悪魔の国の王子レオンと政略結婚することを告げられる。
テーマの提示(5%)
・テーマは「愛はすべてを変える力がある」
・リリアは悪魔の国やレオンを恐れており、愛など考えられないと思っている。
・レオンもまた、花の国やリリアを軽蔑しており、愛など必要ないと思っている。
セットアップ(1~9%)
・リリアは花の国を出発する前に、幼馴染の騎士ユーリに別れを告げる。ユーリはリリアに想いを寄せており、彼女を守りたいと思っている。
・レオンは悪魔の国で待ち受ける前に、幼なじみの姫魔女ミラに別れを告げる。ミラはレオンに想いを寄せており、彼と結ばれたいと思っている。
・リリアとレオンはそれぞれの国境で出会う。互いに不信感と敵意を持ち合う。
きっかけ(11%)
・悪魔の国に到着したリリアは、レオンから冷たく扱われる。彼は彼女を自分の部屋に連れて行き、強引にキスする。
・リリアはショックを受けて泣き出す。レオンは彼女を見下して笑う。
・セントラルクエスチョンは「リリアとレオンは本当に愛し合えるのか?」
悩みのとき(11~14%)
・リリアはレオンから逃げ出そうとするが、悪魔の国では彼女が人間であることがバレれば命が危ないことを知る。
・レオンもまた、リリアが花の国の王女であることがバレれば政治的な問題になることを知る。
・二人は仕方なく偽りの夫婦を演じることにする。
第一ターニングポイント(23%)
・二人は王宮で開かれる歓迎パーティーに出席する。そこで、悪魔の国の貴族たちから嫌がらせや侮辱を受ける。
・レオンはそれに怒って反撃しようとするが、リリアは彼を止めて笑顔で対応する。
・レオンは初めてリリアの強さや美しさに気づく。
サブプロット(27%)
・パーティー後、二人はお互いに少し心を開き始める。レオンは自分の過去や夢、悪魔の国の現状などを話す。リリアも自分の趣味や希望、花の国の文化などを話す。
・二人は互いに理解しようと努力する。次第に惹かれ合う気持ちが芽生える。
・ラブストーリーが始まる。
お楽しみ(27%~50%)
・二人は王宮で楽しい時間を過ごす。レオンはリリアに悪魔の国の見どころや楽しみ方を教える。リリアもレオンに花や料理などをプレゼントする。
・二人は仲良くなってキスしたり抱き合ったりする。しかし、まだ本当の愛ではなく、互いに不安や疑念も抱えている。
・アクションやお色気、お笑い、ド派手な演出が行われることがある。
ミッド・ポイント(50%)
・二人が幸せそうにしていることを知ったユーリとミラがそれぞれ悪魔の国に乗り込んでくる。
・ユーリは花の国から密使として送られたことにして、レオンからリリアを奪おうとする。
・ミラは姫魔女として王宮に招かれたことにして、リリアからレオンを奪おうとする。
・主人公が最悪の事態に陥るきっかけが始まる。
迫り来る悪い奴ら(50%~68%)
・ユーリとミラはそれぞれ二人の仲を裂こうと画策する。嘘や陰謀や暗殺などを使って二人を疑わせたり傷つけたりする。
・さらに、悪魔の国内でも反乱が起きてレオンに対する暗殺計画が進められていることが判明する。
・「最強の敵」は反乱軍の指導者であり、レオンの異母兄弟であるカインだった。
・カインは自分こそが正当な王位継承者だと主張し、レオンや花の国と戦争を仕掛けようとする。
・主人公は敵に囲まれ孤立している状況。
すべてを失って(68%)
・カインは反乱軍を率いて王宮に攻め入り、レオンやリリアを捕らえようとする。
・ユーリやミラもそれぞれ自分たちの思惑で二人に近づく。
・二人は互いに裏切られたり嘘つかれたりしたことを知ってショックを受ける。
・カインはレオンから王位や婚約者を奪おうとして殺そうとする。
・仲間たちにも完全に見放される。
・主人公は絶望し、死を意識する。
心の暗闇(68%~77%)
・カインから逃げ出した二人は森で隠れる。そこで互いに本心を打ち明け合う。
・二人は自分たちが本当に愛し合っていたことに気づく。しかし、それが敵対する国の王子と王女という立場を変えることはできないと悟る。
・二人は別れを決意する。リリアは花の国に帰り、レオンは悪魔の国を守るために戦うと言う。
・二人は最後のキスを交わして別れる。
第二ターニングポイント(77%)
・リリアは花の国に帰る途中でユーリに捕まる。ユーリはリリアを連れてカインの元に行こうとする。
・レオンは悪魔の国に戻る途中でミラに捕まる。ミラはレオンを自分の魔法で操ろうとする。
・メインプロットとサブプロットが合流して、主人公に解決のヒントを与える。
・リリアはユーリに自分の気持ちを伝えて説得する。ユーリはリリアがレオンを愛していることを理解し、彼女を解放する。
・レオンはミラの魔法に抵抗して自分の気持ちを伝える。ミラはレオンがリリアを愛していることを理解し、彼を解放する。
・二人はそれぞれ自分の想い人に向かって走り出す。
フィナーレ(77%~100%)
・二人はカインと対峙する。カインは二人の愛を嘲笑し、戦争を止めないと宣言する。
・二人はカインと戦う。カインは強大な力を持っているが、二人は愛の力で彼に立ち向かう。
・二人はカインを倒す。カインは敗北を認め、自分の過ちを悔いる。
・二人は戦争を終わらせる。花の国と悪魔の国は和平を結ぶ。
・主人公はすべてにおいて勝利する。
・主人公の力でセントラルクエスチョンを解決する。
・テーマが正しかったことが証明される。
ファイナルイメージ(100%)
・二人は結婚式を挙げる。花の国と悪魔の国の人々が祝福する。
・オープニングイメージと対照的になる。
・主人公の成長した姿が絵が描かれる。
読んでみると結構面白いです。
私自身、ここまで良くできたストーリーになるとは思っていませんでした。
これらの手法を試したのはたった1回だけですので、もし皆様が同様の手法で試すと、もっと良くなる場合もあれば悪くなる場合もあると思います。
ご了承ください。
各ビートを肉付けしていく
ストーリーが出来ましたが、さらに肉付けしていきます。
さきほど書いてもらったストーリーの、各ビートごとの内容をそのままコピーして貼り付けています。
最後の一文に「上記について、深掘りしてください。」とだけ記入しています。
そうすると、上記のようにBing AIが各ビートを肉付けして返信してくれます。
これを15個の全部のビートについて行っていきます。
ひとつのトピックスで送信できるメッセージの制限回数は20回までとなっていますので、このトピックスだけで全部のビートを終わらせることが可能です。
ちょっとエラーなどもありましたが、最後のビート「ファイナルイメージ」までの返信を20回以内に終わらせることが出来ました。
完成したストーリーを見てみる
完成したストーリーを見ていきましょう。
オープニングイメージ(1%)
・花の国の王女リリアは、美しく優しいが、世間知らずで甘えん坊な性格。彼女は幼い頃から王宮で大切に育てられ、何不自由なく暮らしてきた。彼女は花や動物が好きで、自然と触れ合うことが幸せだと思っている。彼女は戦争の悲惨さや悪魔の国の恐ろしさを知らない。
・花の国は平和で豊かな国だが、隣国の悪魔の国とは長年にわたって戦争状態にある。花の国は人間の国であり、悪魔の国は魔族の国である。両国は互いに領土や資源を巡って争っており、数々の戦闘や虐殺が起きている。花の国は悪魔の国に対して劣勢であり、多くの犠牲者を出している。
・リリアは父王から、悪魔の国の王子レオンと政略結婚することを告げられる。父王は戦争を終わらせるために、悪魔の国と和平交渉を行っており、その条件としてレオンとリリアの結婚が決まったのだ。リリアは父王に反対するが、聞き入れられない。彼女はレオンを恐れており、彼と結婚することに抵抗を感じる。
テーマの提示(5%)
・テーマは「愛はすべてを変える力がある」。このテーマは、物語の中で二人の関係や心境の変化を通して表現される。
・リリアは悪魔の国やレオンを恐れており、愛など考えられないと思っている。彼女は悪魔の国を暗く残酷な場所だと思っており、レオンを冷酷で残忍な人物だと思っている。彼女は自分の幸せや願いを諦めて、父王の命令に従うことしかできないと思っている。
・レオンもまた、花の国やリリアを軽蔑しており、愛など必要ないと思っている。彼は花の国を弱く愚かな場所だと思っており、リリアを甘やかされたお嬢様だと思っている。彼は自分の力や名誉を重んじて、他人の感情に興味がないと思っている。
セットアップ(1~9%)
・リリアは花の国を出発する前に、幼馴染の騎士ユーリに別れを告げる。ユーリはリリアに想いを寄せており、彼女を守りたいと思っている。彼はリリアに悪魔の国へ行くことをやめてほしいと頼むが、リリアはそれができないと答える。彼はリリアに自分の気持ちを伝えるが、リリアはそれに気づかないか、気づいても避ける。
・レオンは悪魔の国で待ち受ける前に、幼なじみの姫魔女ミラに別れを告げる。ミラはレオンに想いを寄せており、彼と結ばれたいと思っている。彼女はレオンに花の国の王女と結婚することをやめてほしいと頼むが、レオンはそれができないと答える。彼女はレオンに自分の気持ちを伝えるが、レオンはそれに興味がないか、興味があっても拒絶する。
・リリアとレオンはそれぞれの国境で出会う。互いに不信感と敵意を持ち合う。リリアはレオンの姿や態度に恐怖や嫌悪を感じる。レオンはリリアの顔や言動に嘲笑や軽蔑を感じる。二人は互いに罵り合ったり無視したりする。
きっかけ(11%)
・悪魔の国に到着したリリアは、レオンから冷たく扱われる。彼は彼女を自分の部屋に連れて行き、強引にキスする。彼はそれを自分の権利だと思っており、彼女の気持ちなど考えていない。
・リリアはショックを受けて泣き出す。レオンは彼女を見下して笑う。彼はそれを自分の威厳だと思っており、彼女の尊厳など気にしていない。
・セントラルクエスチョンは「リリアとレオンは本当に愛し合えるのか?」この問いは、物語の中で二人の関係や心境の変化を通して答えられる。
・今まで歩んできた人生がひっくり返るような衝撃「事件」が発生する。
・主人公の人生が一変する。
第一ターニングポイント(23%)
・二人は王宮で開かれる歓迎パーティーに出席する。そこで、悪魔の国の貴族たちから嫌がらせや侮辱を受ける。彼らはリリアを人間の雌豚や花の国の売女などと罵ったり、レオンを裏切り者や愚か者などと揶揄したりする。
・レオンはそれに怒って反撃しようとするが、リリアは彼を止めて笑顔で対応する。彼女は貴族たちに礼儀正しく挨拶したり、花の国の文化や風習を紹介したりする。彼女は自分の立場や誇りを守ろうとする。
・レオンは初めてリリアの強さや美しさに気づく。彼は彼女が自分に対しても優しく接してくれることに感謝する。彼は彼女に対して少し興味や好意を持ち始める。
・変わってしまった人生を取り戻すために、もしくは、新たな人生を作るために、主人公が勇気を出して一歩踏み入れる。
サブプロット(27%)
・パーティー後、二人はお互いに少し心を開き始める。レオンは自分の過去や夢、悪魔の国の現状などを話す。彼は幼い頃から王子として厳しく育てられ、戦争や政治に巻き込まれてきたことを明かす。彼は悪魔の国を平和に導くことが自分の使命だと思っているが、それが本当に正しいことなのか疑問に感じることもあると語る。リリアも自分の趣味や希望、花の国の文化などを話す。彼女は幼い頃から王女として大切に育てられ、花や動物や料理などに興味を持ってきたことを明かす。彼女は花の国を愛しているが、それが自分の選んだ人生なのか不安に感じることもあると語る。
・二人は互いに理解しようと努力する。レオンはリリアの純真さや優しさに触れて、自分の心が温かくなることを感じる。リリアはレオンの強さや誠実さに触れて、自分の心が安らぐことを感じる。
・次第に惹かれ合う気持ちが芽生える。二人は目を合わせたり手を握ったりすることで、お互いの気持ちを確かめ合う。
・ラブストーリーが始まる。二人はまだ言葉には出さないが、お互いに愛していることを感じ始める。
お楽しみ(27%~50%)
・二人は王宮で楽しい時間を過ごす。レオンはリリアに悪魔の国の見どころや楽しみ方を教える。彼は彼女を悪魔の国の名所や祭りや市場などに連れて行き、彼女の驚きや喜びの反応を楽しむ。リリアもレオンに花や料理などをプレゼントする。彼女は彼に花の国の花言葉やレシピや歌などを教え、彼の興味や感謝の反応を楽しむ。
・二人は仲良くなってキスしたり抱き合ったりする。しかし、まだ本当の愛ではなく、互いに不安や疑念も抱えている。レオンはリリアが自分に本当に心を開いてくれているのか、自分が彼女に本当に幸せを与えられるのか、自分が花の国と戦争をすることになったらどうするのかなどと悩む。リリアはレオンが自分に本当に優しい気持ちで接してくれているのか、自分が彼に本当に愛されているのか、自分が悪魔の国と和平をすることになったらどうするのかなどと悩む。
・アクションやお色気、お笑い、ド派手な演出が行われることがある。例えば、二人が悪魔の国のモンスターや罠に遭遇して危機に陥ったり、二人がお風呂やベッドでイチャイチャしたり、二人が王宮でドタバタしたり、二人が花火やダンスなどで華やかに盛り上がったりする。
ミッド・ポイント(50%)
・二人が幸せそうにしていることを知ったユーリとミラがそれぞれ悪魔の国に乗り込んでくる。彼らはそれぞれ自分の想い人を手に入れるために、あらゆる手段を使って二人の仲を裂こうとする。
・ユーリは花の国から密使として送られたことにして、レオンからリリアを奪おうとする。彼はレオンに対して敵意や嫉妬を露わにし、リリアに対しては優しく甘い言葉で誘惑しようとする。彼はリリアをレオンから引き離そうとして、彼女を自分の部屋に連れ込んだり、彼女に危険な任務を与えたりする。
・ミラは姫魔女として王宮に招かれたことにして、リリアからレオンを奪おうとする。彼女はレオンに対して愛情や尊敬を示し、リリアに対しては嫌味や威圧をかける。彼女はレオンをリリアから引き離そうとして、彼に自分の魅力や魔力を見せつけたり、彼に危険な秘密を打ち明けたりする。
・主人公が最悪の事態に陥るきっかけが始まる。二人はユーリやミラの策略によって、互いに信頼や愛情を失いかける。二人は互いに傷つけあったり疑いあったりする。
迫り来る悪い奴ら(50%~68%)
・ユーリとミラはそれぞれ二人の仲を裂こうと画策する。嘘や陰謀や暗殺などを使って二人を疑わせたり傷つけたりする。例えば、ユーリはレオンがリリアに暴力をふるったという嘘の証拠を作ったり、ミラはリリアがレオンに毒を盛ったという嘘の証拠を作ったりする。
・さらに、悪魔の国内でも反乱が起きてレオンに対する暗殺計画が進められていることが判明する。反乱軍は悪魔の国の貧困や不平等に不満を持っており、レオンを暗君だと非難している。反乱軍は王宮に潜入したり、レオンの行動を監視したり、レオンの命を狙ったりする。
・「最強の敵」は反乱軍の指導者であり、レオンの異母兄弟であるカインだった。カインはレオンとは別の母親から生まれたが、その母親は王に捨てられて死んだ。カインはそのことを恨んでおり、自分こそが正当な王位継承者だと主張し、レオンや花の国と戦争を仕掛けようとする。カインは悪魔の国の最強の魔力を持っており、レオンに対して圧倒的な優位性を誇る。
・主人公は敵に囲まれ孤立している状況。二人はユーリやミラやカインや反乱軍などから追われたり攻撃されたりする。二人は互いに信じ合おうとするが、次第に心が離れていく。
すべてを失って(68%)
・カインは反乱軍を率いて王宮に攻め入り、レオンやリリアを捕らえようとする。彼は王宮の護衛や魔法陣を破壊したり、王宮の人々を殺傷したりする。彼はレオンやリリアの部屋に乗り込んで、彼らを拘束する。
・ユーリやミラもそれぞれ自分たちの思惑で二人に近づく。ユーリはリリアを救出しようとするが、カインに見つかって捕まる。ミラはレオンを助け出そうとするが、カインに裏切られて捕まる。
・二人は互いに裏切られたり嘘つかれたりしたことを知ってショックを受ける。レオンはユーリがリリアに暴力をふるったという嘘の証拠を見せられて、リリアを信じられなくなる。リリアはミラがレオンに毒を盛ったという嘘の証拠を見せられて、レオンを信じられなくなる。
・カインはレオンから王位や婚約者を奪おうとして殺そうとする。彼はレオンに対して自分の恨みや野望を吐露し、彼を魔力で苦しめる。彼はリリアに対して自分の愛や欲望を告白し、彼女を強姦しようとする。
・仲間たちにも完全に見放される。王宮の人々はカインに従うか逃げ出すかする。花の国の人々はリリアを裏切り者だと非難する。悪魔の国の人々はレオンを無能だと軽蔑する。
・主人公は絶望し、死を意識する。二人は互いに愛していたことや後悔していることを心の中で呟くが、もう遅すぎると思う。
心の暗闇(68%~77%)
・カインから逃げ出した二人は森で隠れる。そこで互いに本心を打ち明け合う。二人はユーリやミラやカインの嘘や陰謀を暴き、互いに謝罪し、許し合う。二人は互いに愛していることを告白し、抱き合う。
・二人は自分たちが本当に愛し合っていたことに気づく。しかし、それが敵対する国の王子と王女という立場を変えることはできないと悟る。二人は自分たちの愛が両国の平和に繋がると信じたいが、現実はそう甘くないと知る。二人は自分たちの愛が両国の戦争に火をつけると恐れる。
・二人は別れを決意する。リリアは花の国に帰り、レオンは悪魔の国を守るために戦うと言う。二人は自分たちの使命や責任を果たすことが最善だと思う。二人は自分たちの愛を封印することが唯一の道だと思う。
・二人は最後のキスを交わして別れる。二人は互いに幸せであってほしいと願い、涙を流す。二人は互いに忘れられないと思う。
第二ターニングポイント(77%)
・リリアは花の国に帰る途中でユーリに捕まる。ユーリはリリアを連れてカインの元に行こうとする。彼はカインと手を組んで、レオンを倒し、リリアを自分のものにしようとする。彼はリリアに対して強引に迫ったり、暴力をふるったりする。
・レオンは悪魔の国に戻る途中でミラに捕まる。ミラはレオンを自分の魔法で操ろうとする。彼女はレオンに対して催眠術や洗脳術や魅了術などをかけて、彼を自分の思い通りにしようとする。彼女はレオンに対して甘い言葉や色気で誘惑したり、嘘や脅迫で恐れさせたりする。
・メインプロットとサブプロットが合流して、主人公に解決のヒントを与える。リリアとレオンはそれぞれユーリやミラから逃れる方法やカインの弱点や両国の和平の可能性などを知る。
・リリアはユーリに自分の気持ちを伝えて説得する。彼女はユーリに自分がレオンを愛していることや、レオンが悪魔の国を平和に導こうとしていることや、花の国と悪魔の国が仲良くなれることなどを話す。彼女はユーリに自分を愛してくれてありがとうと言って、友情を求める。
・レオンはミラの魔法に抵抗して自分の気持ちを伝える。彼はミラに自分がリリアを愛していることや、リリアが花の国を愛していることや、花の国と悪魔の国が共存できることなどを話す。彼はミラに自分を助けてくれてありがとうと言って、尊敬を求める。
・二人はそれぞれ自分の想い人に向かって走り出す。二人は互いに愛し合っていることや、両国の平和を実現したいことや、カインを止めなければならないことなどを確信する。
フィナーレ(77%~100%)
・二人はカインと対峙する。カインは二人の愛を嘲笑し、戦争を止めないと宣言する。彼は二人を裏切り者や愚か者と罵り、彼らの愛が両国の人々の苦しみや死を招くと言う。彼は二人を殺して自分が両国の王になると宣言する。
・二人はカインと戦う。カインは強大な力を持っているが、二人は愛の力で彼に立ち向かう。二人は互いに励まし合い、協力し合い、信頼し合う。二人は自分たちの愛が両国の人々の幸せや平和をもたらすと信じる。二人は自分たちの愛を守るために戦う。
・二人はカインを倒す。カインは敗北を認め、自分の過ちを悔いる。彼は自分が本当に求めていたのは権力や復讐ではなく、愛や認められることだったと気づく。彼は二人に謝罪し、許しを乞う。
・二人は戦争を終わらせる。花の国と悪魔の国は和平を結ぶ。両国の人々は二人の愛に感動し、互いに友好的になる。両国の指導者たちは二人の結婚を祝福し、両国の関係を改善することを約束する。
・主人公はすべてにおいて勝利する。二人は自分たちの愛を実現し、両国の平和を築き、両国の人々から尊敬される。
・主人公の力でセントラルクエスチョンを解決する。「リリアとレオンは本当に愛し合えるのか?」という問いに「はい」という答えが出る。
・テーマが正しかったことが証明される。「愛はすべてを変える力がある」というテーマが物語全体で示される。
ファイナルイメージ(100%)
・二人は結婚式を挙げる。花の国と悪魔の国の人々が祝福する。二人は愛と幸せに満ちた笑顔で誓いのキスを交わす。二人は両国の王と王妃として、両国の人々に平和と繁栄をもたらすことを誓う。
・オープニングイメージと対照的になる。オープニングイメージでは、リリアは美しく優しいが、世間知らずで甘えん坊な性格で、花の国は平和で豊かな国だが、隣国の悪魔の国とは長年にわたって戦争状態にあった。ファイナルイメージでは、リリアは美しく優しいだけでなく、強く賢く勇敢な性格で、花の国と悪魔の国は友好で協力的な関係になった。
・主人公の成長した姿が絵が描かれる。リリアはレオンと愛し合うことで、自分の選んだ人生や幸せを見つけることができた。レオンはリリアと愛し合うことで、自分の使命や責任を果たすことができた。二人は愛の力ですべてを変えることができた。
以上です。
あくまでストーリーですので、このまま小説として出版はできませんが、あと少し手を加えるだけで読み物として完成すると思います。
出力する
文章は出力することが出来ます。
画面右上の履歴の「…」から共有やエクスポートが可能です。
エクスポートでは、「PDF」「Word」「Text」から形式を選べます。
まとめ
使ったプロンプトと流れは以下のものになります。
①ChatGPT4か、Bing AI(創造的)を使用
ChatGPT4もしくはBing AI(創造的)を使用。
個人的にはBing AIをおすすめ。無料です。
②タイトルを決める
タイトルを決めるプロンプト
2つの単語を使用して、小説のタイトルを以下のルールに従って考えてください。
※ルール
・思いもよらない2つの単語を組み合わせてください。
・しかも、それはストーリーを象徴しているタイトルにしてください。
・10個候補を考えてください。
返信をもとに、「⚪︎⚪︎」というタイトルに決定。
③ログラインを決める
ログラインを決めるプロンプト
「⚪︎⚪︎」というタイトルの小説のログラインを以下のルールに従って作ってください。
※ルール
・予想を裏切る展開
・インパクトのある主人公が登場
・登場人物は本能的な欲求に突き動かされている
・5つ候補を考えてください。
返信をもとに、「××」といログラインに決定。
④ストーリーを作る
ストーリーを作るプロンプト
「⚪︎⚪︎」というタイトル。
ログラインは「××」
という小説を「「SAVE THE CATの法則」を用いてストーリーを書いてください。
以下は「SAVE THE CATの法則」の内容。
オープニングイメージ(1%)
・主人公の未熟な部分を説明(主人公はそれに気づいていなくても良い)
・場所や時代が分かる事柄を書く
テーマの提示(5%)
・シンプルで普遍的なテーマを提示する。
・そのテーマを否定する事柄や人物も提示する。
セットアップ(1~9%)
・作中に登場する人物の情報がここまでに全て示される。
・時代や場所についても全て示される。
きっかけ(11%)
・今まで歩んできた人生がひっくり返るような衝撃「事件」が発生する。
・主人公の人生が一変する。
・セントラルクエスチョンが提示される。
悩みのとき(11~14%)
・「事件」を解決できるかどうか、悩む主人公。
・激しく葛藤する。
・悩みながらも、自ら奮起して新しい一歩を踏み出す決心をする
第一ターニングポイント(23%)
・変わってしまった人生を取り戻すために、もしくは、新たな人生を作るために、主人公が勇気を出して一歩踏み入れる。
サブプロット(27%)
・メインプロットから少し逸脱する。
・ラブストーリーなどが描かれる。
お楽しみ(27%~50%)
・主人公がすることは、何もかもが上手く行く。
・悪役・ライバルを凌駕するような能力を手に入れたような演出がなされる。
・アクションやお色気、お笑い、ド派手な演出が行われることがある。
ミッド・ポイント(50%)
・主人公が最悪の事態に陥るきっかけが始まる。
迫り来る悪い奴ら(50%~68%)
・悪い事柄が、そのスケールを最大限にアップして、しかも他の悪い事柄すべてと重複して、まとめて主人公に襲い掛かる。
・「最強の敵」に対して、主人公は逃げることが出来ない。助けを求めることもできない。主人公は敵に囲まれ孤立している状況。
すべてを失って(68%)
・最強の敵の全貌が分かり、主人公との力の差が歴然であることが証明される。
・仲間たちにも完全に見放される。
・主人公は絶望し、死を意識する。
心の暗闇(68%~77%)
・「心の暗闇」では、絶望を体験した主人公が、冷静さを取り戻し、仲間の大切さを改めて思い出すまでが描かれる。
第二ターニングポイント(77%)
・メインプロットとサブプロットが合流して、主人公に解決のヒントを与える。
フィナーレ(77%~100%)
・主人公はすべてにおいて勝利する。
・主人公の力でセントラルクエスチョンを解決する。
・テーマが正しかったことが証明される。
ファイナルイメージ(100%)
・オープニングイメージと対照的になる。
・主人公の成長した姿が絵が描かれる。
⑤肉付けする
肉付けをするプロンプト
各ビートの文章
上記について、深掘りしてください。
15個の各ビートに書かれた文章をコピー&ペーストして、「上記について、深掘りしてください」と書く。
15個全部に同様のプロンプト操作をする。
以上の流れになります。
あとは、お好みの形式に出力したり共有したりして使えます。
ミッドジャーニー(Midjourney)の画像を挿入
また、ストーリーの文章を英訳して、それをミッドジャーニー(Midjourney)のプロンプトとして使用して、挿絵にすることも可能と思います。
The people of the Land of Flowers and the Land of Devils bless them. They kiss each other in vows with smiles full of love and happiness. --ar 16:9
上の画像は「花の国と悪魔の国の人々が祝福する。二人は愛と幸せに満ちた笑顔で誓いのキスを交わす。」という一文を英訳して、そのままプロンプトとして使っています。
ということで、ChatGPTと「SAVE THE CATの法則」を使用して、面白いストーリーを書く方法について解説しました。