11月6日、RIZIN LANDMARK4 が愛知県のドルフィンズアリーナで開催されています。
第2試合では、「魚井フルスイング vs ヤン・ジヨン」の試合がありました。
ヤン・ジヨン選手はとても華があり、そして礼儀正しく、ファンサービスにも篤い選手だと思います。
この選手が大物を倒すと一気にブレイクしそうな雰囲気があります。おそらく朝倉海選手と近いうちに戦うと思いますので、そこで注目を浴びて、人気に火がつき、もし勝ったりすると人気爆発に至ると予想しています。
人気を得るにはキャラクター性も必要だと思います。ヤン・ジヨン選手にはそのキャラクター性を備えていますので、以下で解説していきます。
ヤン・ジヨン選手の経歴
Wikipediaよりヤン・ジヨン選手の経歴を引用します。
キックボクサーとして23歳でプロデビュー。11勝1敗の好成績を上げてWAKOフェザー級王者になるも、「元々興味を持っていた総合格闘技をやりたい」という思いから24歳で総合格闘家に転向した。
総合格闘家に転向後、ROAD FC企画番組の無差別級で勝ち星を重ね、アマチュア総合格闘技大会でも無敗。
2022年7月2日、RIZIN初出場となったRIZIN.36で昇侍と66kg契約で対戦し、3Rリアネイキッドチョークによる一本勝ちを収めた。当初は朝倉海と61kg契約での対戦であったが、朝倉の拳の怪我により対戦相手が昇侍に変更された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A8%E3%83%B3
キックでは11勝1敗。総合格闘技ではアマチュア全勝、プロになっても4戦4勝。
非常に順調にキャリアを積み重ねているヤン・ジヨン選手です。
目を引く礼儀正しさ
ヤン・ジヨン選手が日本の格闘技ファンに広く知られるようになったのは、2022年7月2日のRIZIN36からでしょう。
RIZIN36にて、朝倉海選手と試合をする予定となっていました。ビッグネームとの対戦ということでヤン・ジヨン選手にもスポットライトが一時期当たりました。
結局、朝倉海選手が怪我で欠場することになり、急遽昇侍選手と試合をすることなります。
試合前計量でフェイスオフがありましたが、そこで目を引いたのはヤン・ジヨン選手の礼儀正しさでした。
昇侍選手に深々と頭を下げるヤン・ジヨン選手。
昇侍選手がファイティングポーズを取りますが、ヤン・ジヨン選手は腕を後ろに回して微笑むだけ。
スカしているようにも見えますが、どうもそうではなさそうです。
この試合の結果は、ヤン・ジヨン選手が昇侍選手から一本勝ちをおさめています。
そして、失神した昇侍選手を介抱する姿も映っています。
試合後の会見では「昇侍選手が大先輩なので、深々とあいさつ(お辞儀)しました」と述べて、昇侍選手へのリスペクトを示しました。
ファンへの神対応がすごい
ヤン・ジヨン選手はファンへの対応が素晴らしい選手のひとりです。
もしかしたらどの選手よりもファンサービスに篤いのかもしれません。
11月6日、RIZIN LANDMARK4 で魚井フルスイング選手にKO勝利しました。
退場する際に、多くのファンと触れ合っている姿が映されました。
男性ファンと両手でタッチ。
タッチが終わっても腰が低いです。
少年にねだられてすぐに写真撮影に応じるヤン・ジヨン選手。
2人目の写真撮影。嫌な顔ひとつせず写真撮影に応じています。
3人目の写真撮影。この時は、女性ファンの半分ハートに応じて、ヤン・ジヨン選手は二人でハートを作っています。
このように、非常にファンにフレンドリーに接してくれるヤン・ジヨン選手。いつも笑顔でファンからも好かれやすいタイプだと思います。
また、日本の総合格闘技の印象について聞かれた時は、
「シンプルに観客数が全然違います。日本の格闘技の方が熱があると感じ、ファンの人達の熱量と格闘技自体への熱量がそもそも違う。やはり格闘技は日本の方が色々と発展していると感じました」と答えており、Twitterアカウントは日本のファンのために開設したそうです。
相手を讃える謙虚さ
総合格闘家として波に乗っており、負けなしで勝ち続けているヤン・ジヨン選手です。
普通ならば天狗になることもあるでしょうが、常に相手を讃える言動をしています。
11月6日、RIZIN LANDMARK4 で魚井フルスイング選手にKO勝利しましたが、すぐに魚井フルスイング選手の元に駆け寄り介抱を行っています。
深々と頭を下げるヤン・ジヨン選手。
目線を合わせてなにか言葉をかけています。
カメラマンに向かって、両手で×を描いています。これは私を映さないでくれ、というアピールです。
戦ってくれた魚井フルスイング選手こそが主役であるという意味のようです。
カメラマンの持っているカメラを魚井フルスイング選手に向けさせます。自らは写りたがっていません。
昇侍選手との試合でもそうでしたが、相手を思いやる言動に満ち溢れているヤン・ジヨン選手です。
しかし、もしヤン・ジヨン選手が敗者になってしまったとき、その時にも相手をリスペクトする言動ができるかが注目されます。
グッドルーザーになれるのか?
もし負けてもスポーツマンシップを発揮することが出来れば多くのファンを味方につけることができると思います。
農業とサラリーマンと格闘家の三刀流
ヤン・ジヨン選手は、普段はチェジュ島で農業を営んでいます。オレンジを作っているようです。
そして、建設業の会社員もしているとのことです。
弥益ドミネーター聡志選手も会社員として勤めながらもトップ戦線で戦っていますが、ヤン・ジヨン選手も仕事を掛け持ちしているそうです。専業でも難しいですが、兼業で勝ち続けるのは並大抵の努力と才能ではないと思います。
非常に優秀な人間だと思います。
愛の戦士 ヤン・ジヨン
ヤン・ジヨン選手はいつもニコニコしており、そしてハートマークを絶やしません。
あと数分で試合が始まろうとする時にもこの笑顔と、指ハートを決めています。
入場シーンでは両手でハートを作っています。
もちろん勝利後も指ハート。
去り際にはファンとハートを作りあっています。
笑顔とハートをこよなく愛し、試合前後も相手を煽ることなくリスペクトを表すヤン・ジヨン選手。
今の所、非の打ち所がない好青年です。
そして強い
ただの好青年ではなく、鍛え抜かれた肉体を武器に激しい戦いを制する能力があります。
魚井フルスイング選手と打撃勝負を挑み、
一時右フックをくらいふらつく場面もありましたが、
2R終盤、左ストレートでダウンを奪い、そのままパウンドでKO勝利をあげています。
韓国人特有の体幹の強さがあり、前進しながら強いパンチが打てます。
序盤は魚井フルスイング選手に打撃で劣勢でしたが、2R目は圧倒。対応力の速さも見られます。
昇侍選手、魚井フルスイング選手という中堅どころを倒しており、実力は高いと思います。
大晦日大会参戦?
11月6日、RIZIN LANDMARK4 で魚井フルスイング選手に勝利して、そのマイクパフォーマンスの際には、大晦日RIZIN参戦を嘆願していました。
もし大晦日参戦となると、だれが相手に決まるでしょうか?
仮に朝倉海選手の拳が完治すれば、朝倉海選手とのマッチが実現するかもしれません。
会場にいた朝倉海選手も、ヤン・ジヨン選手のマイクを聞いて眼光を光らせています。
一度敗れたため、しばらくは再戦することが無いであろう昇侍選手は、朝倉海選手に笑顔で話かけています。
個人的には朝倉海選手と戦わずとも、大晦日にヤン・ジヨン選手を見たいと思います。
華があり、まだまだ潜在能力を秘めていそうなファイターです。
バンタム級を盛り上げてくれる選手として、とても期待しています。