飯田将成選手と川島悠汰選手の対戦が決定しました。
2023年2月19日に開催されるブレイキングダウン7にて両者が同じケージに上がります。
飯田将成選手と川島悠汰選手はどちらが強いのでしょうか?
その試合展開と勝敗を予想・分析していきます。
飯田将成 vs 川島悠汰
ブレイキングダウン7の中でも注目度の高い「飯田将成 vs 川島悠汰」のカード。
コニベットにてオッズが公開されています。
川島悠汰選手3.55、飯田将成選手1.23となっており、飯田将成選手が圧倒的に実力が上と見られています(コニベット 1月19日時点)。
飯田将成の最新情報
プロフィール
飯田将成(いいだまさなり)選手は1986年1月23日生まれで、試合当日は37歳になる選手です。岐阜県在住。
身長178cm、適正体重は78kg程度。握力90kg。ベンチプレス110kg。
主な戦績は、元日本ウェルター級10位(9勝3敗7TKO)。BRIDGEヘビー級チャンピオン(アマチュアキックボクシング)。
ブレイキングダウン1勝1敗。にっけん君にKO勝ち、啓之輔選手にKO負け。
最近の活動
飯田将成選手は試合を1ヶ月後に控えていますが、SNS上では練習をしている様子は見られません。
飯田将成選手を支援している鬼丸ホーム及びストーンマーケットがある福岡県や、YouTubeのコラボ等のために東京、北海道などに出向いて精力的に仕事をこなしています。
イケメンゆえにモデルのお仕事もかなり増えている印象です。
ブレイキングダウン6の啓之輔選手との対戦前はYouTube活動を休止してトレーニングと減量に励んでいましたが、今回はYouTube活動も継続して行うとのことです。
最近は特にソロキャンプの動画を頻繁に投稿しています。飯田将成選手は一言も喋らず黙々と料理を作って食べているだけですが、10万〜80万再生もされています。有名芸能人クラスの人気っぷりです。
飯田将成は弱くなっている?
上記したとおり、飯田将成選手は過去に経験のないほど多くの仕事をこなしていると思われます。
仕事内容も、モデル業やイベント参加、YouTubeコラボなどが多く、飯田将成選手にしか出来ない特別な仕事を毎回依頼されていると考えられます。
ルーティンワークでこなせない仕事のため、事前準備に追われたり、移動に時間を要す等で十分な練習時間や練習場所を確保できていない可能性が高いです。さらに自身の経営するジムやエステサロンのこともあります。
37歳という年齢もあって元々体力は下降線を辿りますが、それに追い打ちをかけるように練習不足によって大幅な体力低下を引き起こしているかもしれません。
異常なほどにコツコツやるタイプ
しかし、昨年11月ではありますが、朝倉海選手やこめお選手などと階段ダッシュトレーニングに挑戦した飯田将成選手は、誰よりも重い体重を苦にせず階段ダッシュを最も多くこなしていました。
朝倉海選手も飯田将成選手の尋常ではない体力に「バケモンバケモン」と驚愕していました。
その体力を作り上げるには何年もの努力が必要だったと思います。
24歳でボクシング界から追放されて12年。
普通は腐ってしまって自己研鑽を怠るものですが、飯田将成選手はチャンピオンベルトを巻いて有名になりたいという一心で努力を積み重ねてきました。
結局ボクシング界に復帰は出来ませんでしたが、BRIDGEで優勝し、ブレイキングダウンに出場して衝撃的なKO勝利によって、有名になりたいという夢を叶えました。
12年間、暗闇の中で努力し続けるというのは並大抵の精神力では不可能です。
現在の飯田将成選手は多忙を極めますが、そのスケジュールの中でも持ち前の精神力によって、コツコツと練習をし続けている可能性はあります。
意気込み
飯田将成選手は、川島悠汰選手との対戦に向けて、YouTubeで意気込みを語っています。
飯田将成選手は、川島悠汰選手の実力を非常に高く評価しており、お互い打ち合うタイプなので激しい戦いになると予想しています。
「どちかが倒れる試合になる」とも話しており、自らが倒れる可能性もあることを示唆しています。
そして前回の啓之輔選手に敗北したことに言及し、次回は勝つ姿をファンに見せたいと意気込んでいました。
飯田将成のファイトスタイル
ボクシングに絶対の自信がある
飯田将成選手はボクシングを始めて3年程度で日本ランカーになるほど、ボクシングの才能がありました。
前回の啓之輔選手との試合では、パンチしか出さないと決めていたようです。
そして、勝利した時には「ボクシング最高」と発言する予定だったとのことですが、啓之輔選手のテンカオにて惜しくも敗れています。
啓之輔選手相手にボクシングだけで勝てると思うほどに、自らのボクシング技術には自信があるのだと思います。
実際に、にっけん君戦では鋭いパンチを連打してKO勝利し、啓之輔選手にも開始早々のパンチ連打でスタンディングダウンを奪っています。
飯田将成選手の速くて重いパンチは確かに非常に強力な武器でしょう。
インファイター
飯田将成選手はボクシングを主体とした立ち回りで、その中でも接近戦を仕掛けるインファイトタイプです。
相手の攻撃に対して右ストレートを合わせる後の先を得意として、そこから一気にラッシュを仕掛ける戦法を多用しています。
1分間で必ずKO勝ちをすると決めており、リスクを承知で殴り合う覚悟で試合に臨んでいます。
パンチはハンドスピード、回転速度ともに速い方だと思いますし、的確にヒットさせる当て感もあるほうです。
拳や手首の怪我が絶えないハードパンチャーです。
キックも上手い
飯田将成選手は、朝倉未来選手とのスパーリング動画では、二段蹴りなどの足技も披露していました。
キックの際に体幹がブレずにシャープに足が出ています。
キックは誰に教わったわけではなく、YouTubeを見て独学で練習したようですが、実際に試合で使えるほどの練度や威力があるのかは不明です。
また、ブレイキングダウンルールでは蹴り技を多用すると判定に不利になる傾向があることや、相手がパンチの打ち合いを好む川島悠汰選手であることから、次回の対戦でもキックを使用することはなさそうな気がします。
弱点と対策
飯田将成選手の弱点としては、キックへの防御と言われています。
朝倉未来選手の指摘によると、
- 左のミドルやハイキックに対して右ストレートを合わせる癖がある。
- 左のローキックに対しては右ストレートは有効だが、ミドル以上の左キックに右ストレートは危険。
ということでした。
朝倉未来選手は、対策として「キックに対しては斜めに踏み込んで左フックをする」ように指導し、キックに対して右ストレートを合わせるのではなく、左フックに変えるだけで弱点がかなり直ると発言。
にっけん君戦や、啓之輔選手戦でもキックに右ストレートを合わせる姿が印象的ですが、それを左フックに変えるとさらに強くなると分析していました。
朝倉未来選手の指導のもと、飯田将成選手の弱点はほぼほぼ無くなったようです。
対戦相手の川島悠汰選手はパンチ主体で組み立てる選手ですが、RIZINを目指しているMMA選手ですので、キックを出さないとは言い切れません。
このキック対策が活きる可能性もあるかもしれません。
川島悠汰の最新情報
プロフィール
川島悠汰(かわしまゆうた)選手は1998年7月3日生まれの24歳です。
身長169cm、体重76kg程度。群馬県出身。
職業は医療廃棄物などを扱う運送業。
戦績はBRAVF FIGHT.18(MMAルール)で0勝1敗(判定負け)。ブレイキングダウンで7勝1敗。
ブレイキングダウンでは、にっけん君、池田大樹選手、ごうけつ選手、秀虎選手、八須拳太郎選手などに勝利。丸田喬仁選手にKO負けをしています。
不人気
川島悠汰選手は1分間の戦いで激しい打ち合いをして勝利を重ねてきている、ミスターブレイキングダウンを名乗るに恥じない実績を残しています。
しかしながら、いくら勝っても人気が上がりませんでした。
本人も人気がないことを気にしている様子で、飯田将成選手に対戦を要求した際も、自身を卑下するような発言をしています。
本来ならば飯田将成選手よりも実績は遥かに上なのですが、お互いに人気商売ゆえに、自身より華のある選手に一目置くのは仕方がないのかもしれません。
「とぅよいよ」が話題に
いくら勝ち星を重ねても人気の出なかった川島悠汰選手ですが、ある言葉がにわかに注目を浴びます。
ブレイキングダウン5のオーディションにて、川島悠汰選手が「オレ強いよ強い」と飯田将成選手に向けて発言しました。
川島悠汰選手は声が高く、滑舌も悪い時があり、「強いよ」が「とぅよいよ」と聞こえたという視聴者がおり、主にブレイキングオタクリョウ界隈の放送から「とぅよいよ」が浸透・拡散していきました。
そして、朝倉未来選手と悲願のYouTubeコラボが実現。
朝倉未来選手も「とぅよいよ」をいじったりしており、なかなかの広がりを見せています。
その甲斐もあって、川島悠汰選手のYouTube登録者数は昨年11月に1000人そこそこだったのですが、2ヶ月間で約7倍の8000人弱まで増加しています。
パンツスポンサーが埋まる
川島悠汰選手は、1月6日にパンツスポンサーを募集するツイートを行いました。
それからたった4日後にはパンツスポンサーがすべて埋まりました。
まだまだ人気が爆発しているとは言い難いですが、必ず熱い試合をする選手であることと、働きながら格闘技に真剣に取り組み、優しい性格の川島悠汰選手は、スポンサーからすると優秀な広告塔なのかもしれません。
ありがたい事にパンツスポンサー様早い段階で埋まりました♂️
ありがとうございます。入場時に着用するガウンも作成しますので、まだまだ一緒に戦ってくださるスポンサー様募集しています!!
ご連絡お待ちしています!!#BreakingDown7 pic.twitter.com/HSkF39gP8Y— 川島 悠汰/ (@yuta1073) January 10, 2023
ありがたい事にパンツスポンサー様早い段階で埋まりました♂️
ありがとうございます。
入場時に着用するガウンも作成しますので、まだまだ一緒に戦ってくださるスポンサー様募集しています!!
ご連絡お待ちしています!!
— 川島 悠汰
毎日練習をしている
YouTubeも好調で、多くのスポンサーも味方につけて順風満帆な川島悠汰選手です。
しかし、練習はほぼ毎日欠かさず行っているそうです。
RIZINに出場する夢があるため、普段はMMAの練習をしていますが、ブレイキングダウンの試合前は打撃中心のトレーニングを行います。
毎日2時間程度の練習を行っており、いつものように試合に万全の状態で挑んでくると思われます。
川島悠汰のファイトスタイル
フックが得意
川島悠汰選手といえば、ロシアンフックのようなオーバーハンド気味の強烈なフックが特徴です。
身長は169cmしかないですが、ブレイキングダウンでは重量級を主戦場としているため、自身より背の高い相手と戦うことが多いです。
それでも、フックを的確に相手の顔面にヒットさせてダウンを何度も奪っています。
体が柔らかく、パンチにはキレがあります。
左のフックで的確に相手の顔面をヒットする素晴らしい当て感と、腰の入った右のフックが強い武器となっています。
バーサーカー
普段は好青年な川島悠汰選手ですが、リングに上がるとまるで別人になったかのような猛々しさを見せます。
いくら自らが被弾しようとお構いなしで、相手を殴り続けます。
バーサーカーのように戦いを好む印象の川島悠汰選手。
池田大樹選手との試合では、相手が組みついてばかりしてきたことに激怒。
試合終了後に後ろから追い打ちを仕掛けています。
また、にっけん君戦ではKO勝利したあとに、両手を挙げて煽っており、審判が間に入って制止しています。
直近のブレイキングダウン6.5の試合で、八須拳太郎選手にKO勝ちをした後も、敗れた八須拳太郎選手に向かって高い声で怒鳴っており、審判に制止されています。
しかし、試合が終わって数分もすると普段の温厚な川島悠汰選手に戻っています。
八須拳太郎選手とも後日仲良くYouTubeでコラボをしています。
このように戦闘になると豹変してリミッターが完全に外れてしまう川島悠汰選手は、実はブレイキングダウンで一番危険なファイターなのかもしれません。
弱点
川島悠汰選手の弱点は中距離戦の弱さだと思います。
川島悠汰選手は殴り合うファイトスタイルなので当然なのですが、ダウンを奪う数も多ければ、ダウンを喫する数も多いです。
にっけん君戦や、秀虎選手との戦いでもダウンを奪われており、現在ブレイキングダウンオーディションのガードマンをしている丸田喬仁選手には開始数秒でKO負けをしています。
川島悠汰選手のようなずんぐりむっくりで首も太い体型の選手は決して打たれ弱くはないと思いますが、それでも被弾の多さからダウンを奪われてしまいます。
そのダウンの多くは、中距離でのストレート系の攻撃によるものが多いです。
川島悠汰選手の得意とするフックは至近距離で有効なため、近距離では無類の強さを発揮している川島悠汰選手。
しかし、ストレート系のパンチの対処に若干困っている印象があり、秀虎選手にもストレートでダウンを喫しています。
丸田喬仁選手も右ストレートを川島悠汰選手にヒットさせて効かせており、そこからラッシュを仕掛けられて敗北しています。
ストレートはフックよりも少し遠目の距離が射程範囲となるため、特に身長の低い川島悠汰選手にとっては、リーチを活かしたジャブやストレートの対処が難しいと予想されます。
山下竜一選手は、長いリーチからの左ジャブを悉く川島悠汰選手の顔面にヒットさせていました。
これらの打撃で川島悠汰選手の目尻から出血しています。
この試合はMMAルールで行われて、川島悠汰選手が0-3の判定負けとなっています。
ちなみに、全く蹴りを使う印象がない川島悠汰選手ですが、MMAルールではたまにローキックなどを使うこともあります。
勝敗予想
勝敗予想ですが、やはり飯田将成選手が有利な展開になると思います。
しかし、上のオッズのように圧倒的な実力差があるとは考えられません。
川島悠汰選手は身長差関係なくフックを当てられる柔らかさがあります。
飯田将成選手とは10cmほどの身長差がありますが、至近距離ではお互いに被弾する殴り合いになると予想されます。
飯田将成選手が中距離からのストレートやジャブを主体に試合を組み立てることが出来れば、飯田将成選手が有利だと思いますが、おそらく飯田将成選手も至近距離で打ち合いの勝負を挑む可能性が高いです。
そうなると、ハンドスピードや回転速度、当て感、威力、打たれ強さなどが試される訳ですが、ここでも若干飯田将成選手が優勢だと思います。
それでも若干有利かなと思う程度で、飯田将成選手が絶対に勝てる相手という訳ではなさそうです。
川島悠汰選手のオッズが3.55もあるので、そちらにベットするのもかなりアリな選択肢だと思います。
また、飯田将成選手は拳や手首を怪我しており、現状どこまで回復しているかは不明ですし、仕事の多忙さから肉体的・精神的に疲労している可能性も十分あります。
飯田将成選手は負けると連敗となり、人気にも翳りが生じる可能性もあるため、絶対に勝ちたいでしょうし、川島悠汰選手もミスターブレイキングダウンとして、そしてRIZIN出場を目指す立場として負けるわけにはいきません。
試合内容も面白くなりそうですし、勝負論のあるいいカードだと思います。
両者とも万全の状態で2月19日を迎えて欲しいです。